
夜に赤ちゃんが寝る時は、暗くて静かな環境を保つことが大切です。
赤ちゃんが寝た後も、なるべく静かに、物音を立てないようにしているパパやママも多いでしょう。
しかし、どうしたことか赤ちゃんがちょっとした物音にも敏感に反応して泣いてしまうことがあります。ほんの少しの音で泣かれると、パパやママは家の中で何もできなくなってしまいますよね。
実は、静かにしすぎるのも逆効果なのです。
全く音のない空間は、ちょっとした物音が予想外に響くことも
一般的に、夜は昼間よりも音が響きます。
集合住宅に住んでいると、昼間は全く気にならない上の階の住人が歩く音やドアを閉める音などが、夜になって布団に入ると途端に気になる、ということがよくあります。
これは、夜になると周りから音がしなくなり、また自分も活動をやめて音を発生させなくなったために、小さな音が聞こえやすくなったせいです。周りが静かになると、小さな音でも際立って聞こえるのです。
まさか、こんな音でも?
赤ちゃんが寝ている時、何の音もしないシーンとした空間にいると、人が動く気配や物音が響きやすくなります。
赤ちゃんは、視力の発達に比べて聴力の発達は早く、新生児でも小さな音に反応すると言われています。そのため、静かな空間で際立った音がすると、目が覚めて泣いてしまうのです。
特に、携帯電話や家電の電子音などは、赤ちゃんにとっては聞き慣れない、刺激が強い音。静かな空間で電話や電子レンジが鳴ったりすると、それだけで泣いてしまう赤ちゃんもいます。
赤ちゃん用のCDなどを上手に利用しましょう
赤ちゃんがちょっとした物音に反応して起きてしまう時は、赤ちゃん用のCDを利用してみましょう。
現在は、クラシックやオルゴールの曲などを集めた赤ちゃんの寝かしつけ用のCDもたくさん販売されていますので、ママの好みや赤ちゃんが喜びそうなものを選ぶといいですね。
CDをかける時は、あまり大きな音にするとかえって眠れなくなってしまうので、小さめの音でかけてあげるのがポイントです。
入眠儀式になれば一石二鳥
「寝る時にCDをかけていたら、CDを聞かないと眠れなくなってしまうのでは?」と心配になるかもしれませんが、CDなら入眠儀式になっても問題はありません。
たとえば、パパやママが毎晩子守唄を歌ってあげないと赤ちゃんが眠れなくなってしまうと、体調が悪い時や仕事で帰りが遅くなった時などに対応できず、負担が大きくなってしまうこともありますが、CDであればパパやママが負担を感じることなく、毎日かけてあげられます。
入眠儀式は、必ずしもパパやママが関わってあげなければならないというものではないので、こうしたCDを上手に利用するのもひとつの方法です。

5ヶ月頃には音を聞き分ける事ができるようになり、聞いたことがない音や声に敏感に反応するようになります。8ヶ月頃になると話している人の口をじっと見るようになり、コミュニケーション面での発達が始まります。
赤ちゃんはいろんな音や言葉を聞き分け、言葉として話せるようになるため、あらゆる音を聞いています。大人の様に脳が余計な音をシャットアウトして聞く・聞かないを使い分けられるようになるのは1歳前後です。
ですから、赤ちゃんはもともと音に対してとても敏感です。この時期の赤ちゃんにママやパパが、いろいろな音をたくさん聞かせてあげると、それだけ将来赤ちゃんが聞き分けられる音の音域が広がるとされています。
入眠儀式だけでなく、そのような観点からもクラシックやオルゴールの寝かしつけCDはおすすめな方法です。