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生活リズムを整えてストレスを減らすために。150以上の超具体的な赤ちゃんの寝かしつけのコツ。

生後3ヶ月になってもまとまって寝ないのはなぜ?昼夜逆転する理由と対策

保健師・看護師はるママ

記事監修 保健師・看護師 はるママ

外科と皮膚科と救急外来で頑張っています!子どもの急な発熱からスキンケアなどに明るいです。


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「生後3ヶ月になると、赤ちゃんは夜まとめて寝てくれるようになります」
たいていの育児書や育児サイトなどには、こう書いてありますよね。

しかし、寝ない赤ちゃんは寝ません!!

我が息子も新生児の頃からよく泣く子でしたが、生後3ヶ月になっても1~2時間起きに泣いて起きるのは変わらず、
「3ヶ月になれば3~4時間くらいは寝てくれるだろう」
という私の淡い期待を見事に打ち砕いてくれました。

しかし、生後3ヶ月になれば寝るという話には、大切なポイントがあるのです。
今回はそのポイントについてくわししくお伝えします。

なぜ「生後3ヶ月になると寝るようになる」と言われるの?

赤ちゃんが生後3ヶ月くらいから夜に長く寝るようになる、と言われるのには理由があります。

生後すぐから2ヶ月くらいまでの赤ちゃんには、まだ体内時計ができあがっておらず、また人間が眠るために必要なメラトニンというホルモンを体の中で作ることができません。

メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、夕方から夜にかけて盛んに分泌されます。

メラトニンが分泌されると、人間の体は血圧や脈拍、体温を下げて、眠るための準備をするのですが、メラトニンが作られない新生児は、母乳からメラトニンを受け取っているため、昼夜の区別なく細切れに眠るのです。

生後3ヶ月くらいになると、赤ちゃんも自分の体の中でメラトニンが作れるようになります。また、体内時計もできてくるため昼夜の区別がつくようになり、夜に長く寝るといわれているのです。

でも、3ヶ月になっても寝てくれない…どうして?

しかし、多くのママは「生後3ヶ月になったのに、寝てくれない!」と思っていることでしょう。これにはちゃんと理由があります。

睡眠ホルモンであるメラトニンは、夕方になれば勝手に分泌されるのではなく、セロトニンというホルモンがあって初めて正常に分泌されるようになります。

セロトニンは、メラトニンを作るための材料となるホルモン。

人間の体は、セロトニンが分泌されてから約14~16時間後にメラトニンが分泌される仕組みになっているため、朝に起きて夜寝るというリズムを保っていられます。

あなたの生活リズムが赤ちゃんに影響する

このセロトニンは、朝に太陽の光を浴びることで分泌量が増えます。

つまり、赤ちゃんを朝に起こして朝日を浴びさせることでセロトニンが増え、夜にしっかりメラトニンが分泌されることで、夜長く寝るようになるのです。

しかし、赤ちゃんが成長しても新生児の頃のように昼夜の区別なく授乳して寝かせて、という生活のままだったり、大人に合わせて夜更かししたり朝遅くきたりを繰り返していると、いつまでたっても生活リズムも体内時計もできず、昼夜逆転が直りません。

生後3ヶ月になっても赤ちゃんがまとめて寝てくれないのは、それまで生活リズムを意識してこなかったことが原因であることが多いのです。

大切なのは、早いうちから生活リズムを意識すること

ですから、赤ちゃんが生まれてすぐから、できる範囲で生活リズムをととのえることが生活リズムや睡眠のリズムを作る助けになります。

新生児のうちは、昼夜なく授乳したり眠ったりしていても

  • 朝は7時には部屋を明るくする
  • お風呂は夕方早目に入れる
  • 夜は暗くして静かに過ごす

ということを毎日意識すると、その後も生活リズムがつきやすくなります。

毎朝7時に起きることの大切さ

特に、朝7時に起こすというのは、セロトニンを増やして、夜にメラトニンを分泌させるために絶対に必要なこと。

セロトニンとメラトニンには体内時計をリセットする役割がありますので、夜寝るのが遅かったり、夜泣きをしたりしてなかなか赤ちゃんが起きなくても、朝は7時になったら必ず起こすことを心がけましょう。

赤ちゃんの眠りのリズムを作るのは、パパやママの役目。家族全員が早寝早起きを意識して生活すると、赤ちゃんの睡眠のリズムもととのっていくでしょう。

保健師さんのワンポイント保健師・看護師はるママ
セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれています。

赤ちゃんの生活リズム(体内時計)を整える事が目的ですが、実はママにも効果があります。

セロトニンは人間の気持ちを落ち着かせて、ネガティブな気持ちを引きずらずに意欲的で前向きな考え方にしてくれます。育児の疲れやイライラで、ストレスを貯めやすいママにとっても、とても効果があります。

また朝は、ホコリが少なく、空気も比較的きれいです。空気中にマイナスイオンが多く存在するので、リラックス効果も期待できます。

朝の散歩でママの気持ちも幸せリラックスにしてみませんか?赤ちゃんとママの健全な関係を築く為にも、ぜひ実践して頂きたいと思います。朝のお散歩は、5~15分くらいで十分ですよ。

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