赤ちゃんの体調や寝室の環境といった基本的なことがチェックできたら、今度は生活リズムや寝かしつけをする時の関わり方など、細かい部分を見直してみましょう。
生活リズムをととのえるのは大前提!
赤ちゃんの夜泣きは、生活リズムが乱れることでひどくなります。
まずは毎日の生活を見直しましょう。
毎朝7:00に起こしていますか?
毎日決まった時間に起こして朝日を浴びる。
生活リズムを作る基本です。
食事の時間、昼寝の時間など、生活リズムは整っていますか?
特に昼寝の時間が夕方までズレこむのはNG!
食事やお昼寝の時間を一定にしましょう。
お風呂に入る時間が遅すぎませんか?
遅い時間の入浴は、赤ちゃんの体内時計を狂わせます。
お風呂は遅くても19時には入れましょう。
生後6ヶ月未満の場合、2時間以上連続で起こしていませんか?
小さな赤ちゃんにとって、2時間以上起きているのは相当体力を使うこと。
昼間の刺激が強すぎたり、疲れすぎたりすると夜泣きがひどくなりますので、適度にお昼寝をはさんで。
昼間はたくさん遊ばせて起こしていますか?
逆に、生後6ヶ月以上の赤ちゃんは、昼間の刺激が少なすぎたり昼寝をしてばかりだと、夜にうまく眠れなくなります。
月齢に応じた適切な時間起こしておき、たくさん遊ばせるようにしましょう。
昼間、興奮させすぎていませんか?
赤ちゃんは、寝ている間に1日の記憶や情報を整理します。
遠出をした、滅多に合わない人に会ったなどでいつもと違う経験をし、興奮すると、その記憶や情報の整理が追いつかず、夜泣きしてしまうことに。
いつもと違うことをする日も、なるべく生活リズムを崩さず、興奮させすぎないように過ごすことが大切です。
寝かしつけは、いつも同じ方法で!
実際に赤ちゃんを寝かしつける時、そのやり方や寝かしつける人をコロコロ変えるのはよくありません。毎日の繰り返しが大切です。
入眠儀式はできていますか?
赤ちゃんが安心して眠れるように「これをしたら寝る時間」という入眠儀式を決めて、毎日行います。
いつも同じ人が同じ調子で寝かしつけていますか?
たまにパパが寝かしつけると泣いてしまったり、その日の気分によって赤ちゃんへの態度が違ったりすると、赤ちゃんが異変を察してなかなか寝ないことがあります。
できるだけ毎日、同じ人が同じ寝かしつけ方法で寝かしつけるようにしましょう。
同じ場所で寝ていますか?
赤ちゃんが眠そうだからといってリビングで寝かせたりするのはNG。
夜になったら寝室で寝るという習慣をしっかりつけて。
引っ越しなど環境の変化はありませんか?
引っ越しなどの大きな変化から、ベビーベッドをちょっと移動したなどの小さな変化まで、赤ちゃんは敏感に察知します。
安心して寝られるように、環境の変化は最小限に。
やむを得ない場合は、赤ちゃんをできるだけ安心させられるように、おくるみ、抱っこなどで工夫してみてください。
添え乳をしていませんか?
添え乳は、簡単に赤ちゃんが寝てくれるものの、長期的に見ると添え乳以外で寝かしつけができなくなる諸刃の刃。
できるだけ早いうちから、授乳と寝かしつけを切り離して考えることが大切です。
すでに添え乳でしか寝なくなってしまった場合は、少しずつ根気よくほかの入眠儀式にシフトチェンジしていきましょう。
イライラは伝染します…ママもリラックスして!
最後は、ママ自身の状態もチェックしましょう。
ママがイライラしていませんか?
寝かしつけの時や夜泣きに対応する時、ママがイライラしていては赤ちゃんも不安になってますます泣いてしまいます。
ママの精神状態で赤ちゃんの夜泣きをひどくしないよう、日頃からガス抜きをして、ストレスをためない生活を目指しましょう。
赤ちゃんの夜泣きは、ほんのささいなことがきっかけで、おさまったりひどくなったりすることがあります。ここであげた項目を参考に、それぞれの家庭なりの対策を実行してみてくださいね。

赤ちゃんが眠くなるのは、心から安心した状況にある時です。ママがイライラしていると、それは赤ちゃんに不安となって伝わります。赤ちゃんを寝かしつける時はママの気持ちも落ち着かせるようにして下さい。
そして一日の生活リズムを整えましょう。寝る時は部屋を暗めにし、静かにしてあげたり、布団などの寝具の環境がいつもと同じ慣れているものにしてあげましょう。耳慣れない刺激の強い音(金属音など)は、出さないようにしてあげて下さい。
赤ちゃんは少しの環境変化でも敏感に感じ取ってしまいます。入眠儀式といわれるように、寝付くというのは暗示のような要素があります。いつもと同じ環境を整えることで、「寝る」という意識が植え付けられてクセ付くようになります。そうすることで、スムーズに寝付くことができるようになっていきます。