
赤ちゃんを寝かしつける時、寝室は暗くしておきますよね。
みなさん、シーリングライトなどについている常夜灯(オレンジの豆電球)はつけているでしょうか?それとも消している?
今回は、寝かしつけで部屋を暗くする意味をちょっと考えてみましょう。
常夜灯が体内時計を狂わせる?!
人間の体内時計は、25時間で動いていると言われます。
私たち大人は、知らず知らずのうちに24時間に合わせて生活をしていますが、昼夜の区別がつかない赤ちゃんの場合は、この25時間という体内時計に合わせて寝たり起きたりしているため、どんどんずれて、昼夜逆転を起こしてしまいがち。
そこで大切なのが、朝と夜の区別をきちんとつけること。
そのためには、毎朝、朝日を浴びて体内時計を修正し、昼間は明るく賑やか、夜は暗くて静かである、と赤ちゃんに学習させる必要があります。
しかし、夜に寝室が明るかったり、天井で常夜灯がずっとついていたりすると、赤ちゃんはその光を敏感に受け止めてしまうため、体内時計を修正できず、夜泣きや寝ぐずりが起こりやすくなってしまうのです。
寝室は真っ暗に、が基本!赤ちゃんに光が当たらないようにしましょう
大人にとっては常夜灯の光というのはあまり気にならないかもしれませんが、赤ちゃんを寝かしつける時に常夜灯をつけていると、赤ちゃんが光ばかりを目で追って見ていることがあります。
赤ちゃんは明るいものが大好きで、どんなに小さな光でも見つけると興味を持ってじっと見つめます。このことが、体内時計を狂わせ、生活リズムが崩れてしまう一因にもなりかねないのです。
常夜灯程度の小さな光でも体内時計を狂わせるというのであれば、寝室は真っ暗にしておいた方がよさそうですね。
哺乳瓶をグルグル回しても反応せず、口を開けば舌が上にくっついて、哺乳瓶を口に含ませられない状態になっていたりと困り果てたものです。
そのような時活躍したのが常夜灯。
オレンジの豆電球をつけるとなぜかスッっと目を開けるのです。
「あんた熟睡してたんじゃないの?なんでコレで起きるの!?」
初めて常夜灯の効果を発見した時は夫婦で驚いたものです。
熟睡しているよう見えた子供は、常夜灯をジーっと見つめ目を離そうとしません。このことからも強く興味を引く刺激があるのだとわかります。
近視の原因にも?
また、昔の研究では、常夜灯をつけたまま寝ていた乳幼児は近視になりやすいという報告がされていました。
近視には遺伝的な要素も深く関わっているため、一概に常夜灯のせいで目が悪くなるとはいえませんが、余計な心配を取り除く意味でも、赤ちゃんの目に入るところには常夜灯を置かないようにしましょう。
真っ暗でお世話がしづらい時は
しかし、寝室が真っ暗だと、月齢の低い赤ちゃんの場合は夜中の授乳が大変になります。
赤ちゃんが急に具合を悪くしたりした時のことを考えると、真っ暗ですぐ様子がわからないのは不便ですね。
寝室に常夜灯を付けたい場合は、赤ちゃんの目に光が入らないような、コンセント式の足元灯などがオススメ。光もなるべく弱く、気にならないものを選ぶようにしましょう。
赤ちゃんが眠れなくなる決定的な理由は押さえておきたいですね。

もし暗い部屋の中で、たったひとつ常夜灯が光っていたら、大人でもつい目がいってしまいます。赤ちゃんの場合はその「強制注視」の性質上、小さな常夜灯ですら赤ちゃんに刺激を与えてしまう可能性があります。ですから、夜寝る時はできるだけ天井の常夜灯を消すようにしましょう。
暗い部屋で授乳する時や、赤ちゃんの様子をうかがう時は、赤ちゃんの目もとに光が入らない様に注意しましょう。お世話をする時は手元が見える程度の明かりをつけるか、足もとなど離れた場所に暗めのライトを置くようにするのがおすすめです。