帝王切開から1週間後。いつもの様に産婦人科へお見舞いに出向くと、赤ちゃんが嫁の個室にいました。
「あふあふあふ・・・ほやぁ、ほやぁ・・・」
私が個室に入ったとき、ちょうど嫁は隣の部屋で授乳の準備をしていました。私は赤ちゃんとふたりきりです。
お腹が空いているのか、どんどん泣き声が大きくなっていきます。
「おぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃぁ・・・!!」
我が子の泣き声を聞くのは、出産時に分娩室の中で泣いていたのを廊下で聞いたとき以来です。しかも直ぐ目の前で泣いています。周りには誰もいません。
「どうしよう!どうしよう!怖いよう!!」
あやすとか、なだめるとか、そういうことをしようとは一瞬たりとも思いつきませんでした。目の前で大声で泣く我が子に、ひたすら狼狽するばかりです。
情けない話ですが、コレが我が子との対面の瞬間でした。
なすすべもなく、すぐに隣の部屋にいる嫁に助けを求めました。あぁ情けない。
父親の自覚どころではない。有るのは恐怖心
よく「母親は1年前から子どもと付き合っているけど、父親はそうではないので、赤ちゃんが生まれても実感がわかない。」という話を聞きますが、コレは本当です。
父親の実感なんて全くありません。あるのは「突然現れた小さな生き物が怖い。」という感情です。
正直、触れることすら恐ろしかったです。赤ちゃんが可愛くないとか、そういう気持ちではありませんよ。とにかく怖い。壊れそうで怖いのです。抱っこなんてもってのほか。おむつ交換?とんでもありません!
何が怖いのか
なによりも首が座っていないのがヤバイ。それなのに頭が大きくて重いのですよ!
なんというバランスの悪さでしょう。万が一抱っこ中に手が滑ったら・・・。首が「ガクン」となってしまったら・・・こう考えると抱っこ出来ないのです。
でもやっぱり抱っこしたい
パパは赤ちゃんを抱っこするのが怖いけど、やっぱり抱っこしたいのが本音です。
私しの場合は、直ぐに嫁が優しく教えてくれたので、抱っこすることが出来ました。産院を退院する時、私が赤ちゃんをずっと抱っこしていることも出来ました。他所様のお母さんが「かわいい!!」って言っていたのが嬉しかったのを覚えています。
なるべく早い段階で、嫁が夫に赤ちゃんを抱っこさせると、「イクメンの芽が芽生えやすくなるんじゃないなかなぁ。」と思いますね!
つぎはあなたの番
赤ちゃんは壊れそうで本当に怖いです。
だけど勇気を持って、抱っこしてみましょう。嫁に抱っこの仕方を聞けば、きっと大喜びで抱っこの仕方を教えてくれますよ。
ポイントは、赤ちゃんの頭をしっかり保持することです。首がすわってないですから、ガクンとならないよう気をつけて!
抱っこが上手くできたら、次はミルクにチャレンジしてみてくださいね。完母だと無理ですけど(笑)