以前、夜泣きに有名な宇津救命丸を取り上げましたが、同じように子供の夜泣きやかんのむしに効果的として知られているものに、樋屋奇応丸という生薬があります。
これは一体どんなお薬なのでしょうか?
そして、本当に夜泣きに効果的なのでしょうか?
樋屋奇応丸とは?
樋屋奇応丸は「ひや・きおーがん」と読みます。
- 人参(ニンジン)
- 熊胆(ユウタン)
- 沈香(じんこう)
- 麝香(ジャコウ)
- 牛黄(ゴオウ)
といった5種類の生薬から作られる、穏やかな作用の医薬品として昔から親しまれています。
効果・効能については
- 小児の神経質
- 夜なき
- かんむし
- ひきつけ
- かぜひき
- かぜの熱
- ねびえ(寝冷)
- 下痢
- 消化不良
- 乳はき(吐乳)
- 食欲不振
- 胃腸虚弱
と、たくさん書かれています。
これを見ると「効き目がありそう!」と思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。
樋屋奇応丸は個々の症状には効かない?
ところが樋屋奇応丸のサイトでは、
『樋屋奇応丸は、これらの個々の症状に効く薬ではありません』
とハッキリ書かれています。
樋屋奇応丸は、宇津救命丸と同じように小さな赤ちゃんにもやさしく作用する生薬によって作られています。
これらの生薬は、夜泣きやかんむし、ひきつけ、風邪などの症状をしずめるものではなく、神経のたかぶりを抑えて心と体のバランスをととのえ、赤ちゃんの抵抗力を高め、徐々に体質を強くしていく作用があります。
ですから、飲んですぐに夜泣きがおさまるわけではないようです。
飲ませ続けるうちにだんだんと赤ちゃんに体力がつき、心の体のバランスが取れていくために、夜泣きなどの神経症状がおさまる可能性がある、というものなのです。
実際に樋屋奇応丸を飲ませたママの感想
私自身は宇津救命丸を飲ませてあまり効果を感じられなかったため、樋屋奇応丸まで試してみようという気持ちにはならなかったのですが、ネットで検索してみると樋屋奇応丸を赤ちゃんに飲ませたママがさまざまな感想を投稿しているようです。
- 宇津救命丸は全くダメだったけど、樋屋奇応丸を飲ませたら3日ほどで夜泣きがピタリと止まった!
- 敏感で眠りが浅かった赤ちゃんが、ささいな物音などでは起きなくなった
- 風邪をひきにくくなった
- 藁にもすがる思いで樋屋奇応丸を飲ませてみたけど、何も変わらず…
- 気休め程度にしかならなかった
など、宇津救命丸と同じく、効果についてはやはり個人差が大きいようです。
体質に合う赤ちゃんであれば、夜泣きの軽減に役立つかもしれませんね。