私が最初に乳腺炎を経験したのは、初めての出産から2週間ほどたった時でした。
その時の原因と、対処法をちょっと振り返ってみましょう。
初めて乳腺炎、原因は片側だけの授乳にあった!
乳腺炎の原因として、いつも同じ方の乳房からしか授乳しないとか、いつも同じ方向からしか吸わせない、というものがあげられます。
いつも片側からしか授乳しないと、反対の乳房で作られた母乳は行き場を失い、そこに溜まったままになってしまうのです。
初めての授乳で乳頭が切れ、かなり痛みを感じていたため、私は傷ができた左の乳房を休ませようと、右側からばかり授乳していました。
2日ほどその状態が続いた時、左の乳房が赤く腫れているのに気が付きました。
その頃私は乳腺炎というものをよく知らなかったため、赤くなっている乳房を見ても「どうして赤くなっているんだろう?」なんて思うだけで、特に対処が必要だとは思わず、のん気に構えていました。
しかし、その日の夜に発熱。37度台だった熱は夜中にかけて次第に上がり、38度後半に。
左の乳房はパジャマで擦れるだけでも激痛で、どうしたらいいのか途方に暮れていました。
夜中に乳腺炎で熱が出た時の対処法
炎症が起きているせいで、授乳するとものすごく痛くてゾクゾクと寒気がしたのですが、パンパンに腫れ上がった乳房は吸ってもらわないと治らないと思い、必死でした。
娘はこの時生後2週間ほど。
まだ上手く母乳が吸えず、苦労していた時期だったので、乳頭保護器などを使って何とか飲んでもらい、授乳が終わってから搾乳をしました。
そしてまた保冷剤で冷やします。
一晩のうちに、これを3回ほど繰り返しました。
熱が出たら冷やす、そして赤ちゃんに飲んでもらうのが鉄則
それから2~3日たつと、すっかり赤みも腫れも引き、授乳の際の痛みもなくなりました。
この程度の乳腺炎であれば、1日程度で熱が下がることもありますが、大切なのは以下の対処です。
- 熱が出ている時、乳房が腫れていたら冷やす。温めたり入浴するのは厳禁!
- 痛くてもとにかく赤ちゃんに母乳を飲んでもらう
乳腺炎で熱が出ている時は乳房の炎症が進んでいる証拠ですから、温めると悪化してしまいます。熱が出てしまったら入浴は控え、まず冷やすようにしましょう。
そして、痛くても熱があって辛くても、赤ちゃんに母乳を飲んでもらうことが大切。搾乳するよりも赤ちゃんの吸う力の方が何倍も強く、効率的です。
母乳がたまったままだと炎症がなかなか収まらないので、とにかく赤ちゃんに授乳しましょう。

乳腺炎を予防するためには、両方均一に授乳するだけではなく、冷やしたり、圧抜きの為に搾乳をしたり、前搾り(授乳前に搾る事)をしたりして対処しましょう。また間隔を5時間以上は空けないようにしましょう。