
世の中のお嫁さんは、産後、お姑さんに手伝いに来てもらうことを遠慮する傾向にあるようです。
しかし、お嫁さんとの関係が良好な場合は、嬉しくもお姑さんを頼ってくれることがあるかもしれませんね。
産後は、女性にとって非常にデリケートな時期。ちょっとしたことがきっかけで、それまで良好だった嫁姑関係が一瞬で崩壊することもあり得ます。
そんなことにならないように、お嫁さんのところへ産後のお手伝いに行くことになったら、お姑さんはどんなところに気をつければいいのでしょうか?事前に、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
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産後のお手伝いは、お嫁さんの気持ちを第一に考えて!
1.何をどうするのか、お嫁さんに聞いてから手伝う
お姑さんは、お嫁さんのことを娘のように思っているかもしれませんが、お嫁さんにとって、お姑さんはやはり義理の親です。
家の中には、見られたくないところ、触ってほしくないもの、いろいろあるでしょう。
特に、台所は女性の聖域とも言える場所です。お姑さんに勝手にあれこれされると、いくら善意とはいえ不快に思ってしまうお嫁さんもいます。
たとえば、お姑さんが手伝いに来た時に、シンク洗い用のスポンジで食器を洗ってしまったというほんの些細なことがきっかけで、その後の関係が険悪になってしまったケースもあるのです。
洗濯ひとつとってみても、服を洗濯ネットに入れる・入れない、柔軟剤を使う・使わない、赤ちゃんのものは手洗いするなど、お嫁さんなりのやり方やこだわりがあります。また、若いお嫁さんにとって、お姑さんに自分の下着などを洗ってもらうなんて、かなり気が引けるもの。
料理や洗い物、洗濯をする時は、必ずお嫁さんに断ってから行いましょう。そして、勝手が違ってわからない場合、手伝っていいかどうか迷った場合は、必ずお嫁さんに確認しましょう。
2.赤ちゃんばかりに気を取られない
孫がかわいいからといって、ずっと見ていたり、抱っこして離さなかったりするのは、お手伝いにきたお姑さんの態度として、いただけません。
お姑さんの中には、
「私が赤ちゃんのお世話をするから、あなたは家事をして」
と言わんばかりに、赤ちゃんに夢中になってしまい、産後の体でお嫁さんに家事をさせる人もいるようです。
これでは、何のために手伝いに来たのかよくわかりませんよね。
お姑さんがするべき産後のお手伝いは、赤ちゃんの抱っこではありません。
赤ちゃんを抱っこし、お世話するのは、母親であるお嫁さんの仕事。
お姑さんの仕事は、お嫁さんが赤ちゃんのお世話に集中でき、かつ体を休められる環境を整えることです。
産後の体ではまだ辛いだろうと思われる掃除や、買い出し、料理などをしてあげましょう。
3.お嫁さんの育児にダメ出ししない
お姑さんが産後のお手伝いに来て、何が一番嫌だったかとたずねると、
- 育児のやり方にダメ出しをされた
- お姑さんの古い育児方針を押し付けてきた
と答えるお嫁さんは、数多くいます。
赤ちゃんのパパである息子さんを一人前に育てたお姑さんには、自分は育児のベテランであるという自負があるかもしれません。しかし、目の前にいるママになりたてのお嫁さんに、あれはダメこれはダメ、ああしなさいこうしなさいとばかり言っていては、嫌がられて当然です。
赤ちゃんの母親は、あくまでもお嫁さん。
お嫁さんはお嫁さん自身のやり方で、育児の方法をこれから確立していくのです。
気になるところがあれば、やんわりとアドバイスしてあげるのもひとつの方法ですが、基本的には、これから親として成長していくお嫁さんを温かい目で見守ってあげるのが、良い姑になるコツです。
4.お嫁さんが自分でできることには手を出さない
お世話好きのお姑さんは、あれもこれもとテキパキ終わらせて、赤ちゃんのお世話までしてしまうこともあるかもしれませんね。
ここで気をつけたいのが、全てを手伝ってあげれば、必ずしも喜ばれるわけではない、ということです。
お嫁さんが自分でやりたい家事や、これはお姑さんにしてほしくない、と思う家事もあるでしょう。してほしくないことまで「私がしてあげる!」と突っ走るのは、親切ではなく余計なお世話であり、お姑さんの自己満足にすぎません。
また、お嫁さんは、早く赤ちゃんと自分のペースを掴んで、生活リズムを作りたいと考えています。
家事も赤ちゃんのお世話も、いずれはお姑さんに頼らずにできるようになる必要があります。何でもかんでも手伝ってしまうのは、お嫁さんのためにもならないのです。
「自分でできます」「これは大丈夫です」などとお嫁さんに言われたことには手を出さず、頼まれたことだけを手伝うように注意したいですね。
お孫さんがかわいいから、何とかして手伝いたいという気持ちが大きくなるあまり、お姑さんが余計なことまでしてしまい、お嫁さんに嫌がられるというケースは、非常に多いようです。
産後のお手伝いがきっかけで、お孫さんにあまり会わせてもらえなくなった、なんていうお姑さんもいますから、上記のようなことに気をつけて、お嫁さんの気持ちを第一に、お手伝いをしてあげてくださいね。