生まれて間もなく~生後3ヶ月くらいの赤ちゃんが、急にぐずりだしてなかなか泣き止まないということがあります。
特に夕方になると、泣いて泣いてどうしようもない、何をしても泣き止まないという赤ちゃんも多いもの。
これは一体、何なのでしょうか…?
何をしても泣き止まない、それはコリックかもしれません
コリックは、別名「3ヶ月コリック」「3ヶ月疝痛」「黄昏泣き」などと呼ばれます。
夕方、赤ちゃんがひどく泣きだして、何をしても泣き止まない状態になります。
オムツを替えても、母乳やミルクを飲ませても、抱っこしてもダメ。
手がつけられないほど激しく泣き叫んで、どこかが痛いのではないかと心配で病院に駆け込んでしまうママもいるほどです。
このコリック、何が原因で起こっているのでしょうか。
赤ちゃんのコリック、その原因とは?
コリックはのハッキリとした原因は、まだわかっていません。
しかし、いくつかあげられているものとして、
- 夕方になると暗くなっていくのが不安
- 夕方はママに構ってもらえなくて寂しい
- ママの育児不安やイライラが伝わって泣いてしまう
- 神経系が未発達なため、いろいろな臓器が過剰に反応してしまう
などの説があります。
また、最も有効だとされているものに、ミルクの消化不良による腸の不調があります。
消化器官が未発達な赤ちゃんはお腹にガスがたまりやすく、それを不快に感じて泣くのではないかといわれています。腸の機能が発達し、便がある程度ためられるようになってくる生後3ヶ月くらいには、コリックの症状も治まってくることが多いため、この説の信ぴょう性は高いと考えられます。
泣き止まない、寝てくれない…コリックの対処はどうすればいい?
コリックが始まると、20~30分、ひどい時は数時間赤ちゃんが泣き続けるため、ママもどうしていいかわからず、オロオロ・イライラしてしまいますね。
- もしも赤ちゃんのお腹が張っているようなら、優しくマッサージをしてあげましょう。
- また、便秘解消のために砂糖水を飲ませるのも効果的とされています。
- 抱っこで散歩に出てみたり、お風呂に入れて気分を切り替えるのもいいかもしれません。
コリックは、赤ちゃんの成長とともに次第におさまってきます。この時期特有の現象なので、ママはあまり気構えずにゆったりと赤ちゃんに接してあげてくださいね。
コリックは赤ちゃんが成長していくのに必要な一つの通過点と考えて頂きたいと思います。
生後3ヶ月になってくると、だんだんと首がすわってきます。音がする方や、目で見て気になる物の方へ顔を向けることができるようになります。自分の力で少しずつ動ける様になった分、赤ちゃんは新たな刺激に出会って脳や身体が成長発達していきます。
このコリック(黄昏泣き)は、脳と身体が成長するにしたがってだんだんとおさまっていきます。
なかなか赤ちゃんが泣きやまないからといって、あまり心配することはありません。むしろママにはイライラや心配事をあまりため込まない様にして下さい。
ママにはリラックスした状態で赤ちゃんに話しかけたり、ベビーマッサージをしたり、気分転換に散歩をするなどして、赤ちゃんと向き合って頂きたいと思います。