現在5歳と2歳の娘を育児中の、30代主婦です。
長女を出産した時、母乳がほとんど出なくて本当に辛い思いをしました。
そのため、次女を出産後は何としてでも完全母乳で育てたい!と思い、出産前から色んな情報を集めて出産後に試してみました。
「母乳が出る家系なのに、なぜ私は出ないの?」と苦しむ日々
我が家は母親も姉も、出産後に特に苦労なく母乳が出ていたと何度も聞いたことがあります。そのため、自分も母乳は出ると思いこんでいましたが、突き付けられた現実は全く逆でした。
長女を出産後、最初は母乳を飲む量も少なかったので何とか母乳だけでがんばってみました。しかし、赤ちゃんの必要とする母乳の量はすぐに増え、母乳だけでは追いつかない状態に…
通常は3時間おきの授乳と言われますが、新生児の頃から1時間おき、2時間おきは当たり前でした。
「いつかは母乳の量も増えるはず…」とかすかに期待しながら過ごしましたが、母乳が足りずに泣く長女の姿を見るのが辛く、また産後の疲れもあり、生後2ヶ月目からミルクをたしました。
そして結局生後3ヶ月目には完全ミルクになったのです。
完全ミルクももちろんメリットはありますが、母親としてダメだ、不足だと常に自分を責める日々でした。
また我が家は三世代同居で住んでいますが、母乳ではなくミルクだと、長女がお腹がすいても誰かがミルクを作って飲ませてしまいます。
「母親は私なのに、必要とされていない。私の存在価値はない。」という寂しさとむなしさで胸が押しつぶされそうでした。
また知人や道で出会う見知らぬ人に、「母乳なの?」と聞かれる事が辛かったです。今考えると無神経な質問ですが、当時の私には母親として負い目しかありませんでした。
次女の時は完全母乳で育てたい!と強く思う
長女の時の、母乳が出ない辛い体験から、次の出産の時は絶対に母乳で育てたい!と強く思っていました。
そのために私がした事、それは、臨月になった時からお風呂でおっぱいマッサージをしたことです。
長女のときは妊娠中に母乳マッサージなどしたことがありませんでしたが、そのことも後悔しました。そのため、次女を妊娠中、臨月になってから子宮を刺激しない程度にマッサージをするようにしました。
すると、産前でもうっすらと母乳がにじむようになったのです。「これは効果があるかも!」とほのかに期待しました。
そして、産後に母乳を出すためにできること、その方法として選んだのはハーブティーを飲むことです。
インターネットで検索すると、今は母乳のためのハーブティーがたくさん販売されています。わらにもすがる気持ちで、産前からハーブティーを取り寄せ、産後から飲み始めました。
出産したその日から温かいハーブティーを飲み始めましたが、2日、3日とたつにつれて徐々に母乳が出始めたのです!
このハーブティーは、次女が生後10ヶ月になるまで継続して飲み続けました。体を冷やさないためにも、夏の暑い時期でも冷たい飲み物は極力避け、ハーブティーだけでなく他の飲み物もホットで飲むようにしていました。
その結果、次女は完全母乳で育てることができたのです。
母乳だけで子育てできている事が何よりも幸せに感じる
長女の時の経験から、母乳が出ないことの精神的辛さを実感していました。
そのため、次女の時に母乳マッサージやハーブティーを飲むことで、母乳育児をできたことが本当に嬉しくて仕方なかったです。
自分の母乳だけでお腹いっぱいになり、自分の腕の中ですやすや眠る次女を見ると、何とも言えない幸せを感じました。
最初は自分の母乳だけで満腹になっているか半信半疑でしたが、「ゴクッ!ゴクッ!」と一生懸命飲む姿に徐々に自信を持てるようになりました。
お腹がすくとママを求めて泣く次女も、たまらなく可愛くて仕方ありません。自分自身も精神的に安定して過ごすことができました。
また長女の時とは違い、同居している義両親の対応も変わってきました。長女の時はお腹がすくと義母が率先してミルクづくりなどしていましたが、次女の時は母親である私に任せるようになったのです。
それもそのはず、母乳は母親である私しか出ないからです。しかし私自身はやっと母親として認められた、そんな感覚さえありました。
母乳の事で一人で悩まないで!
母乳が出ない、ミルクで育児するというだけで周囲の反応が冷たい社会です。またママ自身が負い目を感じたり、辛い思いをたくさんしてしまいます。
私自身も長女の時にミルクを卒業するまで、ずっとそんな思いをして過ごしてきました。
母乳が出なくて悩んでいるママ、辛い思いをしているママ、どうか自分を責めないでください。
私自身、次女の時は完全母乳で育てる事ができましたが、もちろんメリットばかりではありませんでした。市販薬を気軽に飲めないで風邪を悪化させて中耳炎になったり、自分が食べる食事にもかなり気を使いました。
そう思うと、ミルク育児のメリットもたくさんあります。
大事なことは、いつもママが笑顔で過ごすことです。子どもが大きくなるのはあっという間なので、どうか可愛い盛りの子どもの姿を見逃さないでください。
母乳でもミルクでも、ママが笑顔でいれば、子供は笑顔になります。
私自身も長女の時はミルク育児に負い目があり、あまり笑顔で過ごすことができませんでした。今となってはそれも後悔しています。
どうか一人で悩まないで、子どもが小さい貴重な時期を笑顔で過ごしてくださいね。