赤ちゃんが大好きな抱っこ。
泣き止まない時は、抱っこして小刻みに揺らしたりすると、泣き止んでくれる赤ちゃんも多いものです。
このサイトでも、夜泣きの対策として赤ちゃんを抱っこして小刻みにブルブルと揺らすと有効であると伝えてきましたね。
しかし、
「揺さぶられっ子症候群になったりしないの?」
と不安を抱えるママも多いようです。
今回は、抱っこと揺さぶられっ子症候群の関係について見ていきましょう。
揺さぶられっ子症候群とは?
揺さぶられっ子症候群とは、赤ちゃんの体を大きく、激しく揺らすことによって、眼底出血や頭蓋内出血などを起こしてしまうもの。
場合によっては脳挫傷で重症となることもあるので、首がすわっていない赤ちゃんは特に気をつけなければなりません。
ただ、普通に抱っこをしてあやしたりしている分には、この揺さぶられっ子症候群を発症することはほぼないと言われています。
それでは、どんな動きをした時に揺さぶられっ子症候群が起こってしまうのでしょうか。
揺さぶられっ子症候群になる具体的な例
「揺さぶられっ子症候群」という言葉は知っていても、どんな時に発症するのか知らないというパパやママも多いと思いますので、実際に揺さぶられっ子症候群が発症する具体的な事例を見てみましょう。
- 頭を2秒間に5~6回揺する
- 体を10秒間に5~6回の割合で激しく揺する
- 体を20分間左右に揺する
- 「高い高い」で空中に投げ上げてキャッチを繰り返す
- 両手で抱え、急激に持ち上げゆっくり下ろすことを繰り返す
- 揺り篭に入れたまま、6歳の兄が大きく・早く何度も揺すった
(http://ja.wikipedia.org/wiki/揺さぶられっ子症候群/Wikipedia「揺さぶられっ子症候群」より)
かなり激しい動きによって、揺さぶられっ子症候群が発症していますね。中には、なかなか泣き止まない赤ちゃんについカッとなって、強く揺らしてしまったというケースもあるようです。
イライラは取り返しの付かない事態にも発展しかねません。赤ちゃんが泣きっぱなしで我慢できないという時は、赤ちゃんを布団におろして安全を確認し、いったん部屋の外に出るようにしましょう。
赤ちゃんを抱っこで揺らす時のポイント
上の事例を見れば、抱っこをして軽くゆらゆら揺らすだけでは揺さぶられっ子症候群にならないことがわかりますね。
ただ、やはり首のすわらない赤ちゃんを抱っこで揺らして泣き止ませたい、寝かしつけたいなら、細心の注意を払わなければなりません。
赤ちゃんを揺らしてあげたい時は、こんなポイントに気をつけましょう。
- 赤ちゃんの首をしっかり支え、頭がガクガクと揺れないようにする
- 20分以上続けて揺らさない
- 高い高いで赤ちゃんから手を離したり、大きく上下に揺さぶったりしない
- 赤ちゃんを抱っこしたまま急に走らない
赤ちゃんは、揺らされるのが大好きです。それはママのお腹の中にいた時に、羊水の中で過ごしていたのを思い出すからなんだとか。
だから、抱っこして優しく揺らしてあげると、気持よさそうにウトウトするのですね。
赤ちゃんを普通に抱っこして揺らす程度なら、問題はありません。パパもママも安心して抱っこでゆらゆらしてあげてくださいね。
こちらの記事では、実際に揺さぶられっ子症候群を治療したお医者さんの著書を元に、具体的な原因や事例を詳細に解説しています。
いつ頃まで危険なの?授乳後のゲップでも・・・?。と言ったお話があります。
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