生まれたばかりの頃は3~4時間おきの授乳があり、赤ちゃんもそのたびに寝たり起きたりを繰り返します。
「だったら生活リズムも何もないじゃない!」
と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。とても大雑把な言い方をすると、生まれた時から昼夜の区別をぼんやりでもいいから付けることが大切なのです。
赤ちゃんの生活リズムを作ろう
では、なぜ生まれたばかりの赤ちゃんにも生活リズムを付けることが必要なのでしょうか。赤ちゃんが生まれ、入院している時のことを思い出してみましょう。
出産後、1~3日ほどは赤ちゃんは新生児室で過ごします。新生児室では、赤ちゃんが泣いたからといってすぐに抱っこをしたりミルクを与えることはしていません。
産院によって違いますが、おおよそ4時間程度の間隔でミルクを飲ませています。
実は、これこそが生活リズムをつける第一歩。一定の時間で食事をすることを赤ちゃんが覚えることで、食事と睡眠のリズムができていくのです。
母子同室になっても、退院して自宅に戻っても、そのスケジュールをなるべく崩さないようにすることが大切です。
退院後に赤ちゃんの生活リズムをととのえる基本的な方法
退院して赤ちゃんとともに自宅に帰ってくると、生活は非常に慌ただしくなります。そんな中でいきなり「生活リズムをつけなさい」といわれても、どうすればいいか困ってしまうママも多いでしょう。
でも、大丈夫。
まず最初は、
- 授乳は産院と同じスケジュールで行う
- 朝7時には部屋を明るくし、赤ちゃんの着替えをする
この2点を守るようにしましょう。
授乳のスケジュールを守ることは、前述の通り生活リズムをつけるための第一歩でしたね。
体内時計リセットがすべての始まり
朝に部屋を明るくするのは、体内時計をリセットすることにつながります。赤ちゃんが寝ているからといって、いつまでも部屋を暗くしておいてはいけません。
また、ママが朝起きたらパジャマから着替えて顔を洗うように、赤ちゃんも朝起きたら肌着を着替え、ガーゼなどで顔を拭いてあげましょう。赤ちゃんに「朝だよ」ということを知らせてあげるのです。これを繰り返していくと、赤ちゃんは昼夜の区別がつきやすくなります。
大人でも、睡眠不足や昼夜逆転生活を改善するためには、朝日を浴びることが有効だとされています。そうすることで体内時計がリセットされ、夜ぐっすり眠れるようになるのです。
赤ちゃんの場合も、生活リズムをととのえ、上手にねんねできるようになるには、まず朝の目覚めを意識することが大切です。