「妊娠中、授乳中にどんな飲み物を飲んでいました?」
出産を経験したママたち50人にアンケートを取ってみました。
妊娠中や授乳中はママの体内の水分が失われがちになります。そのため非常に喉が渇くのですが、赤ちゃんのためにカフェインの摂取は控えたほうが良いと言われていますよね。
それなら水を飲めば良いのかもしれませんが、お腹の赤ちゃんのために、そして母乳育児のためには、少しでも体によい飲み物を探したいものです。
そんな赤ちゃんとママの健康に気を配るママ達が選んだ飲み物は何が人気なのでしょうか?
まとめてみたので、ぜひ参考にしてくださいね。
ダントツ人気は母乳育児にオススメのたんぽぽ茶・たんぽぽコーヒー
今回アンケートを取った中で最も多かった回答が、たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒーを飲んでいたというものでした。
たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒーといえば母乳育児のためにもすすめられている飲み物。
ノンカフェインでママにも赤ちゃんにも優しい上に、血液をサラサラにして母乳の出をよくする効果が期待されているため、多くのママが母乳がよく出るようにと意識して、たんぽぽ茶やたんぽぽコーヒーを選んでいます。
また、たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒーは便秘やむくみ、冷えといった妊娠中のマイナートラブルの予防・改善にも有効と言われているため、妊娠中から産後まで長く継続して飲んでいるママも多いようです。
実際にたんぽぽ茶、たんぽぽコーヒーを飲んでいたママからは、
- 母乳の出がよかった
- 完全母乳育児ができた
- 母乳が出るようになり、気持ちに余裕が生まれた
という意見が寄せられました。
ちなみに、たんぽぽ茶とたんぽぽコーヒーは、基本的には同じもの。
たんぽぽの葉や茎、根を使ったものがたんぽぽ茶、根のみを使い、焙煎して香ばしく仕上げているものがたんぽぽコーヒーと区別されることもあるようですが、効果や効能についてはどちらも同じと考えて差し支えないそうです。
プラスαを求めるママにはハーブティーが人気
たんぽぽ茶、たんぽぽコーヒーに次いで多かった回答が、ローズヒップティーやラズベリーリーフティーなど、妊娠・出産・母乳育児のためによいとされるハーブティーを飲んでいたというもの。
また、健康茶という意味ではハーブティーに近いルイボスティーも、根強い人気を誇っています。
それでは、それぞれの特徴と効果を簡単にあげてみましょう。
◎ローズヒップティー
レモンの20倍とも言われるビタミンCを含むローズヒップ。
ビタミンCは鉄分の吸収をサポートする栄養素でもありますので、貧血になりがちな妊娠中にはオススメの飲み物です。
ローズヒップティーはそのさわやかな酸味が特徴であり、「つわりの時期に飲むとスッキリした」という意見も聞かれました。
◎ラズベリーリーフティー
「安産のハーブ」とも言われるラズベリーリーフは、陣痛をやわらげ、子宮の収縮を助ける作用があります。
妊娠後期に毎日ラズベリーリーフティーを飲んでいた妊婦は、そうでない妊婦と比較して分娩時間が短くなったというヨーロッパでの研究報告もあり、安産を期待して飲む方も少なくないでしょう。
また、子宮収縮を促すため、産後の母体回復や母乳の分泌量アップにも効果的とされています。
ラズベリーリーフティーはビタミンや鉄分を豊富に含んでいるため、母乳の質の向上にも役立ちそうですね。
実際にラズベリーリーフティーを飲んでいたママからは、
- 高齢出産だったが母乳の出がとてもよく、乳腺炎にもならなかった
- 一人目と比べて母乳がよく出た
- 子宮収縮の痛みが軽減された
といった声が寄せられています。
ただし、ラズベリーリーフティーを飲む時期には注意が必要!
子宮収縮作用のあるラズベリーリーフティーは、妊娠初期~中期にかけては禁忌とされています。
妊娠後期に入ってから、体調を見ながら少しずつ飲むようにしましょう。また、切迫早産の診断を受けている場合は、かかりつけの産婦人科医に相談することをオススメします。
◎ルイボスティー
ノンカフェインでミネラル豊富なルイボスティーは、健康にもよいとされていますが、血行促進や便秘解消などの効果が期待され、妊娠中から愛飲する方が多いようです。
ルイボスティーは抗酸化作用が高いと言われるため、美肌や免疫力アップといった効果にも期待が高まっています。
ルイボスティーに関しては、
- カフェイン入りの飲料よりもお腹にやさしかった
- 妊娠中も肌の調子がよかった
- 体があたたまった
- 母乳で困ることがなかった
という意見のほかに、
- お茶の味がしっかりしていて、つわりが緩和された
- 紅茶感覚で飲めるので、気分転換になった
と、その美味しさを評価する意見も見られました。
このほか、ハーブ専門店で、母乳の分泌促進や乳腺炎予防に役立つオリジナルブレンドティーを購入しているというママもいるようです。
母乳育児のためのハーブティー、ブレンドティーにもさまざまな種類がありますので、自分の好みのものを探してみるのも楽しそうですね。
血液サラサラ効果で母乳量アップを目指すならごぼう茶・黒豆茶
母乳を意識して飲み物を選んでいたママの中では、ノンカフェインで母乳の出をよくすると言われているごぼう茶や黒豆茶も人気でした。
◎ごぼう茶
ごぼう茶は、過去の記事「母乳が20ccしか出ないママへ|ごぼう茶の作り方教えるから試してみて」でもご紹介しましたが、血液の流れをよくして母乳の分泌を促進してくれる優れたお茶です。
実際にごぼう茶を飲んでいたママからは、「母が美味しくなったのか、赤ちゃんの飲みっぷりが違った」という感想が寄せられました。
食物繊維が豊富で、便秘対策にも効果的なごぼう茶ですが、ごぼうには子宮を収縮させる成分が含まれているという説もあります。
また、ごぼうの皮に含まれるサポニンを摂取し過ぎると胃痛や下痢などにつながることがあるため、妊娠初期は控えめにし、体調が安定してからも飲み過ぎには注意しましょう。
◎黒豆茶
黒豆茶も血液をサラサラにする作用があるとされ、母乳の分泌量をアップしてくれる効果が期待されます。
また、女性ホルモンのバランスをととのえ、美肌やアンチエイジング、ダイエットにも役立つことから、美容に関心が高いママからも注目されています。
産後、ごぼう茶と黒豆茶を交互に飲んでいたというママは、「母乳の出が良くなった」と実感したそうです。
手軽に水分とミネラルが補給ができる麦茶はコスパ最高!
たんぽぽ茶やたんぽぽコーヒー、ハーブティーなどは、販売されているお店が限られるほか、普通のお茶などと比べて若干コストがかかるのがデメリットでもあります。
もっと手軽にお安く購入できて、ゴクゴク飲めるものが欲しい! という理由で選ぶママが多いのは、麦茶。
夏の飲み物の定番でもある麦茶は、いつでもどこでも手に入る上に価格もお財布に優しいのが嬉しいですね。しかしそれだけではなく、ノンカフェインで食物繊維やミネラルが豊富。
血液をサラサラにしたり、胃の粘膜を保護したりするはたらきもあるため、妊娠中にもオススメです。しかし、麦茶には体を冷やす作用がありますので、妊娠中や授乳中は常温で飲むようにしましょう。
また、はと麦を原料としたはと麦茶は、大麦を原料とした麦茶とは別の飲み物です。
カフェインレスですが子宮収縮作用があるため、妊娠中ははと麦を避け、普通の麦茶を選んでくださいね。
アンケートに回答を寄せてくれたママたちは、母乳によいもの、赤ちゃんやママ自身の体によいものをと、それぞれ工夫をして飲み物を選んでしたようです。
中には鉄分や葉酸を意識して、プレママ向けの乳飲料や栄養飲料を飲んでいたママもいましたし、手作りの「ゴマきな粉はちみつ入りミルク」を飲んでいたというママも!
母乳の分泌や鉄分補給、女性ホルモンのバランスなどを考えて工夫したというこのママは、母乳の出が更に良くなっただけでなく、産後の抜け毛が改善されたとの感想を寄せてくれました。
みなさんもこうした先輩ママの声をご参考に、自分の好みや体調に合わせて、妊娠中・授乳中の毎日の飲み物を選んでみてくださいね。