私の周囲では子持ちの友人たちと自宅でお茶会すると、必ずと言っていいほど話題に上がるテーマがあります。それは「夫のスマホ中毒」。
どこの家でも一緒なのね…と、ほんの少しホットとする気持ちもあるけど、なんでスマホでゲームばっかり…と本当に心底呆れます。
でも、妻がスマホについて一言申すと、スマホ中毒の夫たちは口を揃えてこう言うんです。
「外で働いて来てるのに、俺の時間はないのか?」と。
身に覚えはありませんか!?以前うるさかった妻が最近物分りがよくなってきていたら…実は離婚を考えているかもしれませんよ。
自分だけが辛いと思ったら大間違い
子どもが生まれてすぐにママは働けるような状態ではありません。自然と専業主婦状態になりますよね。そうすると、何故か勘違いする人がチラホラ…
「俺が働いて稼いできたお金で生活してるだろ」
こんな態度を取る夫たちが出てくるんです。口で言ってなかったとしても、人間思ってる事は顔と態度にでます。
そして、「外で働いて来てるから家では自分の好きなように過ごさせてくれ…」と言わんばかりにスマホスマホスマホ。
挙句の果てに、ちょっと手伝ってと言おうものなら、視線はスマホのままで「ずっと家にいて暇なんだからそれくらい俺がいない間にやれよ」とのたまう。
「はぁ???」
です。本当に。
専業主婦、ましてや子どもが小さいうちなんて暇なんかありゃしない。
ご飯作って、掃除して、子どもの相手して、買い物して、昼寝させて一息…と思ったけど今のうちに夕飯の準備しなきゃ!!で、気づいたら夕方なんて事はザラ。
我が家の場合は、夫の帰りが遅かったので、そこから子どものお風呂も寝かしつけも私一人。
そもそも、育児って二人でするものだと思うんです。だって女だけでは子どもは作れませんからね。
なのに、母親はバタバタと毎日子どももお世話や家のことに必死なのに、父親は仕事が終わって帰宅したらずーっとスマホ。
黙ってればご飯も出てくるし、お風呂も用意してある。そして、それを当たり前だと思っている。
母親は、一人の時間なんてほとんどないのに、スマホ中毒の父親は仕事を盾にしてスマホを正当化するのです。
独身生活と変わらない夫の生活
スマホばかりを構っている男性の皆さんに聞きたいのが、家事や育児をどの程度していますか?という事。
「俺は外で働いてるんだから家事は妻の仕事だろ」と言いますか?
では育児はどうでしょう。
母親なんだから育児して当たり前、と言いますか?ちなみに、私の夫はというと、
- 部屋の掃除…しない
- 皿洗い…結婚してから一回もしたことない
- 炊事…上に同じ
- ごみ捨て…結婚してから2、3回
- 洗濯…私が里帰り出産していた時のみ本当に最低限
- 子どものお風呂…休日に気が向いたら
- 子どもと遊ぶ…スマホ片手なので遊んでいるうちに入らない
- 子どものオムツ替え…本当に気が向いたら。頼んでも難色しめす。
このような感じでほぼ私に丸投げです。
女は結婚したら家事に育児に、下手したら仕事もと負担が増える一方なのに、スマホ中毒な男はゴロゴロしながらずっとスマホをかまっていられる。独身生活となんら変わりないですよね。
むしろ、家事をしてくれる妻がいるんだからかなり楽してるはずなんです。それなのにも関わらず、ちょっとスマホの事を注意すると、
「家でくらい好きにさせてくれ」と言い放つ。
そういういっちょまえな事は、家事も育児もちゃんと分担して完璧にこなしてる夫のみが口にしていい言葉ではないですか?
子どもとちゃんと向き合ってますか?
私には子どもが3人いますが、2人目が生まれて半年後くらいまで夫はスマホ中毒でした。
それはもう酷い中毒症状で、トイレに行くときは当たり前にスマホを持って1時間は出てこないし、運転して赤信号になる度にスマホ。
私が出産した時も、部屋の中でずっとスマホを触っていました。もう呆れてものも言えませんよね。
でも、私に対してならいいんですが、問題は子ども。
子どもが小さな頃は、もちろん子どもからモーションはかけられませんが、1歳を過ぎれば歩き出してパパを認識し、遊んで欲しさに近寄って行きます。
それに対しても夫は、
- 「今ゲームしてるからあっち行ってて」
- 「そこにいられると邪魔」
- 「気が散る」
と言う始末。
そんな状態だったので、夫は子どものたちの好きな食べ物やお気に入りのオモチャ、普段読んでいる絵本などは一切知りませんでした。そんなんでよく『父親』だなんて言えたもんです。
スマホに夢中な夫は子供の躾も出来ない
夫は休日には昼過ぎに起きてきます。そして速攻でスマホのゲームを始めます。しかし私が昼食を準備している間は子どもたちは夫に託すしかありません。
ある日のことでした。隔離されたキッチンでチラチラ部屋を確認(夫はずーっとスマホ見てる)しながら昼食を作っていると、ガタンと何かがぶつかる音と子ども達の泣き声が。
そしてかぶせるように夫の声が…
「おい○○!!」
怒られたのは上の子。
でも、夫はその状況を絶対見てないんです。だってずっとスマホでゲームやってたんですもの。
後から上の子に話を聞いてみると、下の子がオモチャを貸してと言ったので「ちょっと待って」と言ったら持っていたオモチャでで叩いてきた。だから押してしまったとのこと。
これって、上の子だけ怒られるなんて理不尽な話ですよね。
ちゃんとその場を見ていれば、どちらにもやってはいけない事として叱ることができたでしょう。しかし父親が見てなかったが為に上の子は理不尽な思いをして、「パパ嫌」だと少しの期間近寄りもしませんでした。
子どもは敏感です。パパは僕(私)よりもゲームが大事なんだなと気付きます。そして、だんだん子どもの方から近づかなくなっていくんです。
子どもに嫌われたと思って必死に取り繕ってももう遅い。子どもってとても繊細で、そしてとても賢いのですから。
とにかく話を聞いてない
スマホが原因でイライラさせられる事は本当によくあるのですが、私の中でダントツで一番イラっとくるのが、スマホに夢中になりすぎて話を全く聞いてない事。
どうでもいい話なら受け流してもらっても構いませんが、子どもについての相談や、役所関係の提出書類なんかの相談もスマホでゲームしながら聞いてるもんだから、全く頭に入ってないわけです。
で、頼んでいた事を確認すると、
「は?聞いてないし」
と逆ギレ。
いやいや、ふざけんなと世の奥様方はみーんな思ってますよ。だって何回も何回も同じことを言ってるんですもの。
そんな中、我が家ではある事件が発生しました。
我が家の2番目の子は卵白アレルギー。もちろんこのアレルギーの話も耳にタコができるほど旦那にしていました。なのに、私がちょっと席を離れた時に、あろうことか生卵を使った料理を食べさせようとしていたんです!!
「何やってんの!!コロス気か!!!!」
と私に怒鳴られ気まずそうな顔をしていましたが、結局その後はまたスマホスマホスマホ。
一歩間違えたらアナフィラキシーを起こしていたかもしれないのに。明らかに自分が今まで話を聞いてなかったからなのに、それでも尚スマホですか、と本当に呆れてものが言えませんでした。
こうなってくると、女はある事が頭をよぎります。
それが『離婚』です。
離婚できるわけない?まさか。『母』はそんなに弱くない
- 家にいるときはいつもスマホ。
- トイレに行く時もお供にスマホ。
- ご飯中も片手にスマホ。
- 子どもが遊んで欲しそうにしても、話しかけてもスマホ。
- ひどい時には「邪魔するな」と一言言ってスマホ。
何度妻にスマホの事を注意されてもスマホを触るのを止めないのは、もちろん中毒になっているからという理由もありますが、『妻は離れていかない』と過信しているからだと私は確信しています。
スマホごときで離婚なんて考えるわけないだろう。今は妻は家で子どもを見てるだけで働いていないし、現実問題離婚してもやっていけないだろう。
そうですね。確かに現実問題、小さな子どもを抱えて外で働き、一人で子どもを育てて行くのは大変です。子どもが小さいうちは体調も壊しやすいし、その度に仕事を休まなくてはいけなくなります。
なので、女は考えるんです。どうすれば自分と子どもが生活しやすい状況を手に入れられるかを。
更に、先輩ママさんたちは口を揃えてこうアドバイスします。
『今は離婚の時期じゃない。後数年、ATMと割り切ってヘソクリを貯めておきなさい』
妻がスマホに関して何も口出ししなくなった=長期的に離婚のプランを立て始めたという事です。
妻が優しくなった…捨てられる前触れかも?
最初のうちは、妻もうるさく口出しする人が多いんです。実際私もそうで、夫がスマホを触る度に口うるさく注意していました。
でも夫の反応はというと、聞こえないふりか逆ギレ。
どうしたら夫のスマホ依存を治せるのかといろんな人に相談するんですが、私の周りの子育て中のママさんも夫のスマホ依存に悩んでたんですよね。
で、登場したのが小学生の子どもを持つシングルマザーのママさん。
すぐにでも離婚したかったんだけど、その当時うちの子は2歳と4歳。この頃ってとにかく病気もらったりするから仕事も休んでばっかになっちゃうでしょ?だから、離婚するのは今じゃないと思ったわけ。
子どもが小学校上がるまでに内職とかでヘソクリ貯めて、旦那には一切そういう素振り見せずに普通に生活して。もちろん旦那はずーっとスマホばっかで私の企みに気付くわけなかったんだけど。
離婚するまでは、旦那が家にいるときはなるべく子ども達を外に連れてって、スマホ構ってるところ見せないようにしたりもしてたよ。旦那には、『疲れてるだろうから子どもたち外で遊ばせてくるね~』なんて言ったりしてね(笑)
で、下の子が小学校上がると同時に離婚。
今は本当に心身ともに楽になって、子供達と楽しく過ごしてるよ~♪子どもたちも、父親なんていなかったようなもんだから全然気にしてないし(笑)
だから皆も、もし本当に離婚考えてるなら準備だけしときなよ。子どもが小さいうちは手がかかるから、今すぐ離婚は得策じゃないよ。」
これを聞いて、全員が納得しました。
家にいるときはずっとスマホで、こっちが子どものお世話なんかでヒーヒー言ってるのに『なんで手伝ってくれないの!?』と思うからイライラするんですよね。
でも、離婚を前提にと考えたら…
私たちが生活する為の費用を稼いできてくれるただの同居人のおじさん。育児も家事も手伝ってくれなくて当たり前。むしろ、数年後には他人になるのにお金を運んできてくれてありがとう!!
くらいの気持ちになるんです。だから、夫がスマホを構っていても気にならなくなり、むしろちょっと優しく接しちゃったりして。
スマホなんかで離婚できるわけないと思いますか?
実際、『スマホ離婚』なるものが増えてるのご存知ないんですか?
もちろん、女性がスマホ中毒になる事もありますが、世の夫たちのスマホ中毒は本当に深刻問題だと思います。だって自覚してないんですもの。
だから、急に妻がスマホに対して何も言わなくなったな~と思ったら、妻が夫をただのATMと割り切って、離婚準備を始めた可能性大ですよ。
準備は完璧。もちろん証拠もね…
離婚すると考えた時、やっぱり夫の非を証明するものがあるのは強み。
だからスマホの請求書はもちろん大事に取っておくわけですが…妻たちはもちろんそれ以外にも証拠を残しています。
それが日記。
実際にこれは私もやっていました。1日に夫がどれだけスマホを構っていたのか。スマホ中毒が原因で起こった家庭内トラブルとか。
全て簡単に箇条書き程度ですが、家計簿のメモ欄に毎日書いていました。法律関係に詳しい知人に聞いたところ「立派な証拠になるよ。」とのことです。
日記やブログをつけてるのなんて見たことないぞ!と思っても、私みたいに家計簿につけてる可能性も大ですよ。
我が家と周辺ママさんたちのその後
我が家の場合は、夫がスマホ中毒でスマホばかり見ていたせいで子どもたちが被害を被るという事件が発生したので、一度別居という結果になりました。
現在は夫も改心して、スマホを触るのは子どもたちが寝た後のみとなりましたが、今でも私は家計簿に日記を付けるのを止めてませんし、記入済みの離婚届けも御守り代わりにしっかり持っています。
周りのママさんたちはというと、
- スマホ中毒×課金中毒→我慢できずに離婚
- スマホ中毒のみ→ヘソクリを貯めて備えています。
自分は大丈夫。まさか妻と子どもが離れていくはずがないと思ってる人は多いと思いますが、自意識過剰ですよ。
女は強い生き物です。いざとなればなんだってできます。
例えば夫が年収3000万以上稼いできてスマホ中毒なら、割りきって我慢もしましょう。
でも、社会の平均年収の夫がスマホ中毒で、家事も育児も妻に丸投げ。これでは一緒にいるメリットよりもデメリットのほうが遥かに大きいです。
スマホは生活に欠かせないものとなってきているので、自分の意思が強くないと中毒は治りません。スマホ中毒がどれだけ妻と子どもの負担をかけているのか、早く気づいて止めないと、大事なものを失うことになりますよ。
いろいろと書きましたが、妻の本音は
「スマホばかりじゃなくて家族を見て欲しい。子どもの成長を一緒に笑ってみていたい。夫婦二人のゆったりした時間も欲しい。スマホを一切構うなとは言わないから、せめて家族で過ごす時間はスマホを触らないようにメリハリっをつけて欲しい」
という事を忘れないでくださいね。