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魔の2歳児赤ちゃん返り体験談「パパ抱っこして」の裏に隠された本心

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赤ちゃん返り…。

「まさかこんなに赤ちゃん返りで困る事になるなんて。」
「クタクタになってしまって心が折れてしまいそう!!」

今この記事を読んでくれているママの中には、叫びたいくらい大変な思いをされてる方もいるかもしれないですね。

巷では「下の子が産まれたら上の子の赤ちゃん返りが大変だよ~。」という話をよく聞きますよね?

私の場合も義母やら他のママさん達から「下の子より上の子を中心に考えてあげてね。」などと心配されていました。

でも

「いやいや、うちの子はきっと大丈夫だわ~おりこうさんだし。みんな心配性なんだから~」
「うちの子に限ってねぇ…。」

なんてまるで自分とは無縁な世界の話だと思って話を聞いていたんですよね。だからイザ赤ちゃん返りを目の当たりにしたときは、それはそれは凄い衝撃でしたよ。

そこで今回は

  • 今現在赤ちゃん返りに悪戦苦闘しているママ
  • これから赤ちゃん返りが予想されるかもしれない子供を持つママ

それぞれに、私の壮絶な体験談を通して、なにかアドバイスができたらと思っています。少しでもママの力になれたら嬉しく思います!

赤ちゃん返りは突然に・・産後の入院中から始まる事も!!

では、まずは最初に私の状況をお話ししますと、私には三人子供がいます。長女10歳 次女2歳 長男0歳一か月・・

そして今回赤ちゃん返りになったのは真ん中の二歳児の娘です。ちょうどこの時期は俗に言う「魔の二歳児」という時期でもあります。それが拍車をかけて更に大変な状況にしたのかもしれません。

ちなみに上のお姉ちゃんは小学4年生でこれまた「ギャングエイジ」世代で、別の意味で大変な時期です。でもさすがに赤ちゃん返りはありません。逆に育児をよく手伝ってくれて助かっています。

出産後退院する前に…ママがいない夜中に大暴れ。

では話を戻して二歳児の娘(名前を仮にひなにします。)の赤ちゃん返りですが、出産後の入院時から現れ始めました。

夫の話によると、私と離れるのがとにかく寂しくて、お見舞いに来た日の「夜泣き」が相当ひどかったようです。

それはもう手をつけられないくらい激しく泣いて、夫が娘の大好きなアンパンマンやお菓子で宥めようとしても聞く耳持ず。とにかく「抱っこ抱っこして!!」とずっとせがんでいたとのこと。

「ママのところに行く!!」と泣いて散々暴れるため、夫が「抱っこしたまま寝たよ・・」と言っていました。

でも、不思議な事に私と会っている時は至って普通でした。帰りも普通に「バイバイ~」と言って別れていました。ですので、夫からその話を聞いた時は驚きましたね。

娘なりに我慢していたのかもしれません。夜中にフッとママの事を思い出して寂しく悲しかったのでしょう。だからこの段階では「私が退院して家に帰ったらきっと落ち着くだろう・・」なんて軽く考えていました。

まさかこの時から赤ちゃん返りが始まっていたとは思いもしませんでした。

イヤイヤ期!?退院後しても落ち着かない娘

そして退院したのですが、ここから本格的な赤ちゃん返りが始まったのです!
具体的な内容を順に書いていこうと思います。

「抱っこして」「遊びたい」という欲求がとても強くなった。
これは私にではなく「パパ」に対してです。主人はとても娘に対して優しいので、本当に娘が言うままに抱っこをし続けていましたね。

トイレに行くのにも抱っこしたままなんて事もありました。娘が泣いて寂しがってそれだけ離れなかったんです。

この事に対してまず感じたのは、「どうして私に対してではなくてパパに?」「せっかく私が帰ってきたのに・・嬉しくないのかな。」と少しさみしく感じました。

新生児とは比べ物にならないほどの威力。2歳時の夜泣き。
私は赤ちゃんと同じ部屋、娘はパパと長女と同じ部屋で寝ていました。

このときの夜泣きはとにかく泣いて泣いて大変です。二歳なんで自分の欲求は言葉で伝えられるはずなんですが、「あれがしたい!これが欲しい!」と言った明確な言葉はなく、本当に新生児の赤ちゃんが泣くような感じで、本当にどうしたらいいのか分からなく、とにかくあやすしかない感じです。

これがとにかく大変でした。赤ちゃんの場合だったら体も小さいし、あやすのもまだラクですが、二歳児はそれなりに重たいし泣くと声だって相当大きいです。

「一体うちの子はどうしてしまったんだろう・・」と本当に心が折れそうでした。

わざとイタズラ・ふざける事をする。
「これをしたら絶対怒られる」というような事をとにかくするようになりました。

例えばご飯中にわざとスプーンを投げたりコップをひっくり返したり。手当たり次第物を投げるようになりました。

赤ちゃんに対してもこっそりと頭を叩いたりもしてましたね。それも何度言ってもまたこちらを挑発するようにするんですよね。

「前までは物を投げたりなんて事もなかったのに…。」と、本当に毎日困り果てました。

こんな状態でこれから赤ちゃんと二歳児との生活(昼間は小学生の娘と主人はいない為、実質三人での生活でしたので。)がやっていけるのかなと恐怖すら覚えました。

今思えば全て赤ちゃん返りが原因なのですが、当時は「これが赤ちゃん返りなんだ」とは思っていませんでした。「あ~イヤイヤ期始まったか・・」という想いの方が強かったのです。

でも、この後起こったある事によって、「ひょっとして今までの事って赤ちゃん返りだったんじゃ・・」とやっと思うようになったのです。

「赤ちゃん返りだ!」と感じた瞬間の出来事

ついに娘がハイハイをするようにりました。そして私に「ヒナも赤ちゃんなの!」と甘えて来るのです。

更に娘を義母の家に預けた時に、親指の爪噛みをしていたと聞いたのです。

そして「赤ちゃんきらい。」と義母に話をしていたとも。

義母の家でも「ハイハイ」をして抱っこを求めていたようでした。

義母は特に爪噛みについて心配してしまい、私に「爪を噛むのを辞めるように言ったけど、必死に噛んでいた。赤ちゃん返りかもしれないね。」と言ってきました。

そこでようやく、ハッとしました。

いくら二歳児がイヤイヤ期だとはいえ、出産前まではイヤイヤ期の片りん(もちろんその歳相応の困る事はありましたが。)がなかったのに…。出産後からこんなに急激に人が変わったようにイヤイヤ期が訪れるなんて事は考えにくいんじゃないかと思ったのです。

今までの娘の困った行動はまさしく「赤ちゃん返り」からくるものでした。

娘が赤ちゃん返りをする原因は自分

この時は本当に娘に対して、気づくのが遅れたことを反省しました。

娘が「抱っこ」「遊んで」と私ではなくパパにばかり言うのは当たり前だったのです。

いつも赤ちゃんの世話を知らず知らずのうちに最優先してしまい、娘は「ママは抱っこしくれない、遊んでくれない」と小さいながらに諦め、我慢してしまっていたのです。

それを

「どうしてママには甘えてくれないの」

と、自分が娘にどんな風に接していたかも顧みず、思い込んでいた自分が情けなくなりました。

思い返すと娘のイタズラは、私が赤ちゃんをあやしていたり、何かと忙しく余裕がない時がほとんどでした。娘はただ構ってほしい。という単純な想いだけだったのに…。

なのに「どうしてそんな事するの!」と怒ってばかりで、娘の隠れた本心に気がついてあげられませんでした。夜泣きもハイハイも、全て「寂しい」「もっと私を見て」のサインだったのです。

それだけ自分に余裕がなかったんだなと思いました。

でも、それは仕方ない!と自分で納得して認める事にしました。「余裕がないのはダメ!」と自分に言ってみたところで、正直現状の忙しさは変わらないし、誰かが代わりに世話をしてくれるわけではありません。

赤ちゃんと娘の優先順位を考える事の大切さ。徹底して娘に一言声をかける事で事態は好転!?

あいかわらず私の見えないところで爪を噛んでいる娘。このまま三人で悶々と日々を過ごしていたら悪循環に陥ってしまうし、何かを変えないといけないと思いました。

そこで自分の頭の中では「赤ちゃん=最優先」だった構図を少し見直してみる事にしたのです。

今までは赤ちゃんが泣くと「また泣いてる~!」といった感じに赤ちゃんの元へと行っていました。娘と遊んでいる最中なら一方的に中断していました。声掛けすらていません。

赤ちゃんが泣いたとたんに、優先順位が「赤ちゃん」へとパッと私が切り替わってしまっていたんですね。

娘の立場からしてみたらどうだろうと考えてみました。

  • 「今まで楽しくママと遊んでいたのに、赤ちゃんが泣いたとたんにサッとママがいなくなってしまう。本を読んでもらっている途中だったのに…。」
  • 「いつもママは赤ちゃんばっかりでほんとつまんない。」
  • 「私はいつまで待ってたらいいの?そうだ!何か悪い事をしたらママがこっちに来てくれるかもしれない!」
  • 「このオモチャを投げてみよう!」

・・・こんな風に実際娘が思っているかは分かりません。でもこの心理に近いのではないかなと思いました。

そこで私が実践した事ですが、例えば赤ちゃんが泣いて呼んでいる時は

「赤ちゃん泣いてるからお腹すいたのかな~。じゃあこの本をここまで読んだら赤ちゃんにミルクあげるから、ヒナちゃん少しだけ待っててね。」と声掛け。

すぐに本を読むのを辞めず、きりのいいところまで読んで、娘を優先する事にしました。赤ちゃんは少しくらい泣かせておいても大丈夫です!むしろうちの子は泣く事で腹筋が鍛えられて、ガスが良く出てウンチが出やすくなりました^^

オムツを交換する時は手伝いをしてもらいました。「オムツを一枚持ってきてくれる?」と声をかけると、とても嬉しそうに手伝ってくれました。自分もお世話ができるんだぞ~!と自分の自信にも繋がったと思います。

泣いてしばらく抱っこしないといけない時は、隣に娘を呼んで本を読んであげたり、一緒にテレビを見たりしました。

お風呂に入れる時も赤ちゃんの服のボタンを外させたりと、お世話も手伝ってもらいました。

うちの場合は娘だった事もあるかと思いますが、女の子はお世話好きさんが多いと思います。

この「お手伝い」をさせて「褒める」ことは良い方法だったと思っています。

見てて危なっかしいからといって、ついつい「ダメ!」「あっちに行ってて!」(また何か赤ちゃんに悪さするんじゃ)という目で娘を見がちになっていたのですが、きちんとこっちが見守ってあげている中でお手伝いをさせてあげたらいいかと思います。

傍を離れる時はとにかく「声掛け!」

何も言わず離れる事はないようにとそこを徹底しました。 

「あなたの事を忘れていないからね。」「ちゃんと考えているから」というメッセージをできるだけ送るようにしていました。

それでも赤ちゃん返りは急には治まらない。長い目で見るしかない!

赤ちゃん返りは手強いもの。

優先順位を「絶対的に赤ちゃん!」から娘へと移しましたが、「こんなに赤ちゃん返りが治まった!!」と言えるほどの急激な変化はありませんでした。でも少しずつ治まってきているのはわかりました。

極端に寂しがって物を投げたりする事は減りました。ハイハイも気が付いたらしなくなっていました。

爪噛みは、噛んでいる所を見つけたら「何噛んでるの!」と、行為そのもに対して責めるような言い方をするのではなく、「爪が痛くなるし止めておこうね。」などと声をかけるようにしました。すると、「痛い痛いだめなの?」と娘も理解?したようで、頻度は減りました。

夜泣きは時々しますし、「少し待っててね」と声掛けをしたところで、「いや!!」と何が何でも聞き分けない時もあります。

ハイハイを気が付いたらしなくなっていた事と同じで、段々と「気が付いたらいつのまにかしなくなったな。」という事が増えていくのを気長に待つしかないのかなとも思います。

かと言って渦中にいるママにとっては、なかなかそんなに気長に…。なんて思えないと思います。だって毎日が戦争のようですから(笑)

もし過去の私にアドバイスができるとすれば、「ほんと今だけだよ~あっという間にそんな時期は過ぎるから、もっと適当に考えて!!肩の力抜いてね!」と言いたいです。

赤ちゃんに対して、上の子に対して、どっちも完璧に接する事は正直難しいです。

「完璧にしなくては!」と思えば思うほど疲労が溜まります。(私はそうでした^^;)

中途半端でいいと思います。というか中途半端にしかできません!(笑)上の子に愛情を注がないと・・と焦る気持ちはあると思います。

が!私は愛情をかける時間の量が大切ではなく「質」だと思っています。自分に余裕がある時に沢山上の子に構ってあげたらいいと思います!

ぜひぜひ少しだけ肩の力を抜いて上の子に接してみてくださいね。そのうち、気が付いたら・・終わってる日が来ます!

きっと過ぎた後は「こんな事もあったな~」と懐かしく感じると事と思いますよ^^

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