パパ、妊娠おめでとうございます!この次はいよいよ初の産婦人科に行って・・名前はどうしよう、性別はどっちだろう、早く両親にも伝えたいなあ!!色々と考える事が出てきてパパはワクワクしているでしょうか?
でもちょっと待ってください!ママの様子はどうですか??
ママはきっと手放しでは喜んでいないと思います。それは今はまだ「陽性」という妊娠反応が出ただけだからです。
「本当にちゃんと妊娠してるかな・・」と不安やドキドキを抱えているママが多いのではないででょうか?
それは、本当に妊娠しているかどうかは産婦人科できちんと検査をしてもらわないと分からないからなんです・・。
妊娠検査薬で「陽性」が出たからといって必ず「子宮内」で妊娠しているとは限らないという事をパパはご存じでしょうか?
実は妊娠には「子宮内妊娠」と「子宮外妊娠」があるのです。そして残念な事ですが、もしも「子宮外妊娠」だった場合、赤ちゃんをお腹の中で育てる事はできないのです。
- 「検査薬で陽性だったら赤ちゃんがいるんじゃないの!?」
- 「妊娠は妊娠じゃないの!?」
そうです。確かに妊娠反応は「陽性」です。そして、「子宮外妊娠」の場合も「陽性」反応が出るのです。
「???」
ちょっと意味が分からないですよね?
こんなパパの疑問に今回は答えていくと同時に、「子宮外妊娠」についてもお伝えしていきたいと思います。
通常の妊娠との違いは?症状や治療法は?
「子宮外妊娠」とはその名の通り「子宮の外で」妊娠する事です。
発生率は全体の0.5%~1.5%と少ない印象はありますが、油断は大敵です。放っておくととても危険な事にもなりかねないのがこちらの「子宮外妊娠」なのです。
通常はママの子宮の中で着床して育つはずの卵子が、子宮にたどり着くまでの間の子宮以外の場所で着床してしまう事を「子宮外妊娠」と言います。
その多くは「卵管」と呼ばれる場所で着床してしまうのですが、もちろんこの「卵管」は子宮のように、大きくなる受精卵に合わせて成長するような箇所ではありません。
それではどうなるのかと言うと、狭い卵管内でも受精卵は大きくなっていきます。そうすると最悪の場合、卵管が破裂してその結果大量の出血が起こってママがショック状態になったりする事もあるのです。
又、治療法は「手術をする」「手術をしない」がまず選択肢としてあります。でも「手術をしない」の選択肢はあくまで初期段階の場合という事が多いようです。ちなみにその場合は薬物治療などがあるようです。
大半は手術による治療となります。その時その時のママの状態などによって手術の内容なども変わるようです。いきなり「手術」なんて言葉が出てきて困惑してしまうと思います。
卵管破裂・・これも聞いただけでとても痛そうだし危険だという事がパパもお分かりいただけたかと思います。ママがもしこんな事態になってしまったら・・そう考えるだけでもとても心配になりますよね。
この「子宮外妊娠」は前もって防ぐ事はできないのでしょうか??
子宮外妊娠は予防はできないので、とにかく早期発見を!
こちらの子宮外妊娠は残念ながら「予防」はできません。
ただ、初期症状として、微量の出血が継続的に続く事が多いようです。でも最初はお腹の痛みなどもないので、ママの中にはあまり気にせず放置してしまう事が多いようです。
ですが、気が付いていない間にももちろん受精卵は育っていきます。受精卵が育つにつれて、段々と腹痛も起こり、強い痛みへと変わっていきます。伸縮性のない卵管で受精卵が育つので、それは痛いですよね。
ちなみに「子宮外妊娠」がエコーで疑われる時期は妊娠5週目~6週目です。そして妊娠8週目~9週目になると、育った受精卵が卵管破裂を起こす危険性が出てくる時期に入ります。この段階で初めて気付くようでは、ママの体にとても負担がかかってしまいます。
できれば妊娠検査薬で「陽性」が出たら、その後あまり期間を空けずに産婦人科へママと一緒に行く事をおススメします。
ママの中には初めての産婦人科という方も多いと思います。なかなか足を運ぶのに勇気がいったり、又仕事をしているママは忙しくてなかなか時間が取れない・・なんて事もあるでしょう。
特に最初は「ちゃんと妊娠しているかな・・異常はないかな・・」と不安を抱えているママが多いものです。そんなママを支えるのはパパの役目です。
もしママが色々と躊躇していたら、ここはパパが積極的にママをサポートして病院へ連れて行ってあげてください。
悩んで行動をしないのでは、「もしも」の状態だった時に手遅れになってしまう事もあり得るからです。安心を得るためにも何事も行動は早く取る事が重要です!
どうでしたでしょうか?せっかく妊娠が分かって喜んでいるところに、少し水を差すような話になってしまいましたが、「妊娠反応」と一口に言っても答えは一つではないという事を一つの知識として知っておいて欲しいと思います。
万が一ママに何か異変があったら・・多分大丈夫だろうとは思わずにその時は迷わずすぐに病院へ!とパパには覚えておいてもらいたいです。