妊娠が確定すると、自治体から交付される母子手帳。母子手帳は、妊娠中の母体の状態や、出産の状況、赤ちゃんが生まれて5~6歳になるまでの成長、予防接種の記録などを記載する大切なものです。
そんな母子手帳を、じっくりと見たことがないというパパは、少なくないでしょう。
しかし、名前は「母子手帳」でも、育児をするパパとママが2人で活用し、記録を共有することは、メリットを生んでくれるかもしれません。
赤ちゃんの成長をパパのイラストで記録
母子手帳の様式は、自治体によってそれぞれ違いますが、全国統一の様式として「子供が生まれてから6歳になるまでの健康診断の記録」があります。その部分には、発達の段階をチェックする項目のほか、育児の心配事や悩み、感想などを書き込む余白があることが多いようです。
そこに、パパがイラストや文字で赤ちゃんの様子や、育児をしてみての感想などを書いてみることをオススメします。
生後1ヶ月~1歳までの間は、およそ2ヶ月ごとに成長の様子を記録するようになっているため、その時どきの赤ちゃんの様子を書き残しておくと、振り返った時に「あの時はこんなふうだったんだ」と感慨にふけることができます。
赤ちゃんの成長は、思っているよりも早く、過ぎてみればあっという間です。そんな短い間の思い出を、ぜひ母子手帳に書き込んでおきましょう。
絵を描くのが得意なパパは、赤ちゃんの動きや特徴などをぜひイラストを交えて描いてみましょう。文字だけでなく、イラストが入ることで見た目も楽しくなりますし、非常によい記念として残ります。母子手帳がより大切な思い出の品となることは、間違いないでしょう。
パパが育児に関わった証にもなる
もちろん、こうした成長の様子や感想などはママにも記入してもらいたいものですが、パパが書き残すことにメリットがあります。
それは、パパが育児に積極的に関わったという証になること。最近では「父子手帳」なるものを配布する自治体も増え、父親の育児をサポートするための一冊として活用されているようです。しかし、その中身は情報誌のようだったり、書き込みをするスペースが少なかったりするものもあるようなのです。
それを考えるとやはり、赤ちゃんの成長記録をメインで残せるのは、母子手帳。
「母子手帳は母親のもの」というイメージも強いのですが、そこにパパの書き込みがあると、後で見返した時に、パパが一生懸命育児に関わっていたことがひと目で分かりますよね。パパの育児への関わりが形となって残るのは、ママにとっても、そして子供にとっても良いことではないでしょうか。
また、パパとママで子供の成長記録を共有することは、家族の絆を深めることにもつながります。イラストが得意、日記や記録を書くのが好きというパパは、ぜひ試してみてくださいね。
ただし、中には「パパには母子手帳を見られたくない」と思っているママもいます。妊娠中の細かい経過や、体重なども記載される母子手帳だけに、男性が目にして書き込むことに抵抗を感じるのは、当然といえば当然かもしれません。
パパが赤ちゃんの記録を母子手帳に書き込む場合には、必ずママの同意のもとで実行するようにしましょうね。