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生活リズムを整えてストレスを減らすために。100以上の超具体的な赤ちゃんの寝かしつけのコツ。

重症一歩手前な乳腺炎体験2|一般に知られている対処法が悪化の原因に

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忍び寄る乳腺炎の影に気づきませんでした。

日々の育児は中々大変だったけどやりがいもありました。ずっと赤ちゃんが欲しかったので大変だけど頑張れたのです。

こんな私の頭の中はいつでも赤ちゃん一色。何をするにもどこへ行くにも赤ちゃんのことを考えていました。でもこれが悪かったのです。赤ちゃんのことを考えるばかりでセルフケアができていませんでした。

少し体調が悪くてもムリして赤ちゃんの世話をしていたのです。しかしある日突然赤ちゃんがあれほど吸い付いていた母乳を拒み出したのです。

(お腹がいっぱいなのかもしれない)

なんて悠長に考えていました。

ですが赤ちゃんが母乳を飲みたがらない回数が増えたので気になって心配になったんです。

(どこか悪いのかな?もしかしたら小児科に行って診てもらった方がいい?…っ寒い、何だろう風邪かな?)

小児科で診てもらおうかと考えもしていました。自分も最近寒気に何度も襲われるので風邪の引き始めかと思ったのでついでに診てもらおうかななんて。でも寒気以外にも胸が張って痛いような気がしました。

(やっぱり風邪かも、それに赤ちゃんもうつってるのかもしれないな…)

その晩。

  • 「ねえ明日小児科に行って風邪か診てもらってくるね」
  • 「うん、分かった」
  • 「でさ、胸も張って痛いような気がするの。これは風邪の症状にないよね?何だと思う?」
  • 「胸の張りと痛みかー。でも授乳するんだから胸は張ってるものじゃないの?ちょっと見せてよ」

見せたら…普段よりも赤くなっていたんです。そっと触ってみると痛みだけではなくて熱も帯びていました。

「…これは風邪じゃないだろ!明日病院行ってこい!有休使って子供見てるから時間は気にするなよ」

そんな旦那の勧めで病院に行くことになったのです。

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まさか自分が乳腺炎になるだなんてビックリ!

「うん、紛れもなく乳腺炎です」

胸を見るやいなや告げられた病名は「乳腺炎」。

「乳腺炎は母乳が胸に溜まり続けるとうつ乳状態になり起こりやすくなります」

雑誌で読んだことのある乳腺炎、まさか自分がなるなんて…。モニターを見て愕然でした。

「ほらここに液体が溜まっているのが分かりますね」

指された場所を見るとグレーに映る液体が確認されました。

「今は大丈夫なんだろうけど後数日したら熱が出るか胸がただれ始めると思います」
「そんなに悪いんですか?」
「乳腺炎って症状に変化がない様でも急に悪化する場合が多いんですね、さっさと膿を抜く手術をしましょう。あまりにも膿の量が多いからこのまま見過ごせないです」

症状は軽いけれども膿の量は多く、高熱が出たり痛みがひどくなるのはもうすぐそこだと医師は言います。

「手術はたった数十分で終わるから怖がらないでくださいね」

医師からの説明によると手術は胸を小さく切り開いて膿を出す。

これだけだそうですが、説明されても恐怖心からすんなり頭に入ってきません。怖がっている内に準備開始、カートに麻酔薬やガーゼを乗せて看護婦さんがやってきました。

「では少し体を上げてくださいね」と言われ、上半身の下に緑色の医療用シートを敷きました。

シートは手術室で患者に掛けるアレです。ドラマとかでも見ますよね。そしてエコーをもう一回使って膿が溜まっている部分の真上にペンでマーキング。それから一部円形にくり貫かれた緑色の医療用シートを胸に被せて準備完了。

ここからは思い出したくないけれどもこんな感じでした。

まず麻酔を一本刺してその後胸をモミモミ。しかもこの麻酔注射も地味に痛い。なーんて考えていたらすぐに切開手術が始まりました。

「えっ?ちょっとまっ!」

麻酔注射をやってから1分足らずでのスタートでした。

(まだまだ麻酔が効いてないでしょ!麻酔ってすぐに効くの?もっと時間置かないの?)

「あの!もうやるんですか?麻酔ってしばらく効くまで待つんじゃないんですか?」
「もう効いてるだろうから気にしないでくださいね」
「いやいや、そんな即効性があるんでしょうか?」
「うんうん、大丈夫。痛かったら麻酔を追加するので言ってくださいね」と一言。

そしてツーっと生ぬるい液体が胸の上を伝った感触が本当に気持ち悪くて血の気が引いていきました。

(うっ、早速切ったんだ…、怖いよ怖いよ…)

視界も星が飛んで暗くなり目眩もし始めたのでいよいよヤバいとギュっと目を閉じて耐えていたら…。

「いだいいだいいいぃぃ!」

目眩に苦しんでいたら次に強い痛みが!医師は鉗子みたいなものでグググと胸に穴を開け、次にギューッと手で膿を押し出しました。

私が痛い痛いと騒ぎだしたので医師は宣言通り麻酔を追加したんですが、麻酔が思ったように効いてくれなくて地獄でした。

もう涙も出てきていい歳した大人なのに泣くだなんて自分何やってるんだろうとさめざめ。グスグス泣いていても手術は進みます。

しかも私は痛みから泣くだけでなく「後何分で終わりますか?後何分で終わりますか!?」と叫びまくっちゃいました。手術は今始まったばかりなんですけど半ばパニック状態になってこの有様だったのです。

今思い出すだけでも顔から火が出ます…。

しばらくギューッと各方面から膿を集めること数十分。体を横に傾けながらギュー、背中からギュー、みぞおちからギュー。膿がどんどん体外へ出ているみたいでした。

「はい終わります。あっ、これから最後に管付けるのでもうちょっと待っててくださいね」

これを聞いた時、本当にホッとしました。そして最後に15センチ角のガーゼを患部に貼って本当に手術終了。

「もう終わりましたから体を強張らせなくて大丈夫ですよ、ゆっくり起き上がって下さいね。でないとクラッとするので気を付けましょう」

看護婦さんたちに声を掛けてもらいましたが、もう私はぐったり。

(あんな子供みたいに騒いだから恥ずかしくてもうこの病院来れない……)

手術が無事終わったのはいいけれど、大の大人が色々醜態を晒してしまったなとその後しばらくは自己嫌悪でした。

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乳腺切開手術とセットで施されるドレーン処置を知っていますか?

「目眩とか大丈夫ですか?寝ていて少しは落ち着きましたか?」

なんて医師からも心配されてしまいました。

「乳腺炎で切開手術を受けるママさんは結構多いんですよ、マッサージや抗生物質で治まる人もいますが結局切開なんてのもザラ。もちろん手術は麻酔をしたとしても痛みがあるのでパニックになることも珍しくないです。だから泣いたりするのはあなただけではないので安心してくださいね」

私だけではないそうでちょっと安心しました。

「それで管、ドレーンの説明をします。あっええとね管ってドレーンのことを言います。 急にドレーンを入れさせてもらいましたが心配しないでください。はじめ見るとギョッとするけど乳腺炎の治療には効果的だからね」

ガーゼのスキマから胸を覗くとビニールチューブの管が飛び出ていました。体からビニールチューブが出てる状態なので当然見た目が気持ち悪いです。見た目はとっても気味が悪いけど乳腺炎の治療には効果的なのだそう。

「これなら一々切開手術をせずとも自動的に膿が排出されるので乳腺炎の悪化は防げます。しかしいくつか使用上の制限がありますので注意してください」

効果的な処置だけれども次の二つの制限がありました。

  • ドレーンには使用期限がある
  • 入浴は不可、ただしシャワーは可

「ドレーンは衛生上一週間しか挿入できません、もしさらに長い期間挿入したいのであればまた新品を差し替えます」
「ドレーンは胸の肉に埋まってしまうのですか?」

差し込まれているのでいつの間にか肉と同化して取り出せなくなってしまうのではないかと心配になったんです。

「それはないです。症状が治まっていくと肉組織が修復されて次第にドレーンは押し出されていきます。だから肉組織と同化することはありません」

体ってうまく作られているんだなあ…なんて感心してしまいました。

「また入浴は不可です。湯槽には浸からないでください、皮膚がまだ弱い状態ですし湯槽には細菌がいますから」
「シャワーは普通に掛けても構わないのでしょうか?」
「ぬるめのお湯で胸を流してください、熱いお湯にすると皮膚に負担になって治りが遅れてしまいます」
「せっけんで軽く洗っても大丈夫ですか?」

私は汗っかき体質なのでエチケット面から体臭が気になるんですよね。

「患部はせっけん不可です、あくまでも洗い流すだけにしましょう」

切開手術が終わってまた普通の生活に戻れる、こう思ったけれどもやはりまだまだなんですね。旦那に赤ちゃんを任せてゆっくりお湯に浸かってリラックスするのが唯一の楽しみだったけど術後は色々と大変なのでした……。

~を食べなければ大丈夫という考えが乳腺炎の原因に?

「今後は食生活をしっかり見直してください、食生活が乳腺炎の大きな原因でもあります」
「私、甘いものは控えてますよ?食べるものだってしっかり考えています」

甘いもの脂っこいものが乳腺炎を起こすってくらい私だって知っています。なのでお菓子や揚げ物は極力食べていません。お菓子なんてもっての外だし、油で揚げた食品は旦那に食べてもらっています。

「では何を食べていますか?」

こう聞かれたので憶えている分の献立を答えたんです。野菜炒め、湯豆腐、豚汁、焼き魚、煮物、こんにゃくの田楽…

「…タンパク質が少ないですしカロリーの控え過ぎもあるでしょうね、最近疲れやすくないですか? しっかり食べないと疲労回復がされずストレスから乳腺炎に罹りやすくなることもあります」

あれだけ気を付けていた食生活がどうやら間違っていたようです。

「とにかく糖質脂質を控えるだけで乳腺炎に罹らなくなるわけではありません。バランス良い食事を心掛けるべきなのです。食べるなとは言いません、適度な量で収めるべきなのです。それに食べられないストレスもありましたよね?」

「……正直甘いものが好きなのでイライラしていました」

「我慢ばかり続けると反動が来ますからほどほどにしてくださいね。極端な行動は止めましょう」

我慢もストレスとなり乳腺炎の原因となっていたようです。

間違ったマッサージで乳腺炎の取り返しが付かなくなった!

「再度乳腺炎になるかもしれませんが、その時は自分でマッサージをして症状を緩和させるとかも絶対に止めましょう。」
「マッサージはダメなんですか?」
「病院に駆け込むママさんの中にマッサージで緩和させようとしたけれど返って悪化して手術をした人が何人かいます」

手術を受けたある人のエピソードはこうでした。

ママ友から乳腺炎の緩和方法としてマッサージがあることを知ったそうです。そこで痛みがあるけれども耐えて押し続けたら、乳腺炎が治まるどころか超悪化。

「乳腺炎が軽症なのに見聞きしたマッサージが悪い刺激となり症状が重症になってから来る人もいます。とにかく胸が変だったら我々に任せてください」

だからネットや本で見聞きしたマッサージで乳腺炎を治そうとしているママさんは早く病院に相談するようにしてくださいね。

赤ちゃんに乳腺炎の母乳を飲んでもらうって難しい…

通院し数ヵ月経過してようやく乳腺炎は完治!ホッとしました…。

乳腺炎になったら母乳を赤ちゃんに飲んでもらいましょうと雑誌にあるけれども我が家は難しかったです。赤ちゃんの吸引力が強いのは分かります。でも乳腺炎になると母乳がとても美味しくないみたいで中々飲んでくれなかったんです。

「おっぱいは美味しくないけど頑張って飲んでくれないかな?」とか「お願い!ママの乳腺炎治して~」なんて言っていたのですが飲ませようとするとプイッ。

旦那は「嫌がってるから自分で搾乳しろっ!」としか言わないし。赤ちゃんの様子を見て可哀そうに思ったんでしょうね。

私だってイヤイヤしてる赤ちゃんなんか見たくないですよ。自分で搾乳もしたんですがうまくいかなくて。

はじめはこんな感じで赤ちゃんは乳腺炎の母乳を嫌がっていました。でも頑張って自分で搾乳し、古く味が悪くなってしまった母乳を流してから何回か授乳にトライすると赤ちゃんは飲んでくれたんです。……多分諦めたんでしょうけど。

なので赤ちゃんが母乳を飲んでくれないという乳腺炎に苦しむママさんは自分で搾乳してから何度か授乳にトライしてみてはいかがでしょうか?

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