断乳を決心したのは子どもが丁度一歳半になった時。食が細く、食べ物より母乳を欲しがる事が多い事を懸念した上での決断でした。
授乳をするのはママの役目ですが、断乳には夫婦で立ち向かわなくてはなりません。少しでもスムーズに断乳する為に、半月前から計画を立て、下準備をする事にしました。
スムースに断乳を行うための準備
1.断乳を始めるなら、連休を狙おう
断乳をすると、子どもが泣き、結果寝不足に陥る事が予想されます。泣いている間には、パパとママが交代で抱っこするのが望ましいでしょう。
どちらかが翌日仕事であるという条件だと、寝不足に立ち向かうのは困難になりますので、必ず揃って連休を取る事をお勧めします。寝不足で翌日ヨロヨロしていても、順番で仮眠を取る事もできますね。
また、どうしても夜泣きをしてしまう場合には、車でしばらくドライブをしようと決めていました。すぐに車に乗り込めるように、小さな毛布や飲み物、眠くなりそうな音楽なども車内に準備をしておきました。
2.スケジュールを詰め込んでおく
夜泣き対策として、断乳を始める当日から、日中に出来るだけスケジュールを詰め込んで置く事にしました。寝不足が予想させる中で、スケジュールを詰め込むというのは矛盾しているようですが、これが大切な事なのです。
日中出来るだけ沢山遊ばせ、疲れさせておく事で、夜泣きを回避しようという計画でした。日帰りで行ける範囲にどちらかの実家があるなら、実家に行く事もお勧め。おじいちゃん、おばあちゃんに遊んでもらっている間、休息を取る事も出来ますね。
断乳当日には、朝から公園へ行って遊ばせる事で、スムーズに昼寝が出来るようにしようと計画しました。
昼寝くらいであれば、外出先で移動中や抱っこで寝る事もあったので、あまり心配していませんでした。昼寝から目覚めたら、友人宅で遊ぶ予定も立て、出来るだけ疲れた状態で夜の寝かしつけに挑むつもりでいたのです。
3.一週間前から言い聞かせる
一歳半になっていたので、ある程度言葉を理解する事が出来る年齢です。一週間前から子どもに断乳する旨を伝えていました。
カレンダーに印をつけ、この日になったらおっぱいはバイバイなんだよと教える事に。
言い聞かせるのは、脅迫しているようで、嫌な気分になる事もありました。子どもは素直に、バイバイねと繰り替えしていたので、言っているこちらが切なくなるという事もありました。
しかし、実際に断乳が終わった今となっては、言い聞かせもきちんと理解してくれていたんだと実感しています。言い聞かせの効果としては、子どもへのものだけでなく、自分にも断乳するんだと言い聞かせていたのだなとも思います。
一歳になった時、保育園に入園した時など、断乳する機会があっても、何となく伸ばしてしまっていました。今度こそは、断乳に立ち向かおうと、お互い励ましあい、不安に立ち向かう事にしていた時期です。
4.最後の砦はアンパンマン
断乳をする為に胸に絵を書くという事は、賛否両論なようです。我が家では悩んだあげく、子どもの大好きなアンパンマンを書いてみる事にしました。
子どもに、「おっぱいはもうすぐばいばい」と言い聞かせをする中で、「アンパンマンになるのー?」と言われたのがきっかけです。実際にアンパンマンの絵を見て、泣いた場合には、別の方法を取ろうと決めました。
いざ本番!日中の断乳実行時に起きたこと
朝の子どもの反応
寝起きの母乳を欲しがる子どもに、アンパンマンになった胸を見せてみました。
「あ!」と驚き、アンパンマンだーと喜びました。
アンパンマンに気を取られ、母乳が欲しかった事は忘れてしまったようです。何度も、「見せてー」と服をめくり、ケラケラと笑い転げていたのです。すんなりと母乳以外の水分補給を受け入れてくれました。
母乳が欲しくなるとアンパンマンを確認し、自分を納得させているかのようでした。気抜けするほどの聞き分けの良さに驚きです。
お昼寝は計画どおり
断乳当日には、疲れて自分で入眠しやすいようにと朝から公園へ行って遊ぶ事にしていました。空腹を感じると、母乳が欲しくなるのではないかと予想し、小さなおやつをいくつか用意しておきました。休憩するたびに、ちょこちょこと食べさせていたからか、外出先で母乳を欲しがることはありません。
ただ、何度も「アンパンマンいる?」と服をめくっていたのが印象的です。大き目な公園で歩き回り、ほどよく疲れたようで、帰宅途中の車内で無事に寝付きました。お昼寝で苦戦する事はないだろうと予想していたので、計画通りと言えます。
母乳の不思議
平日の日中は仕事に行っていたので、授乳は朝晩のみ行っていました。
普段から日中に授乳する事がないので、断乳しても大きなトラブルはないだろうと予想していました。しかし、不思議な事に、子どもといる時間には自動的に母乳が作られているかのようです。普段、はって痛いなどと感じる事がないような時間帯に、痛みを感じる程にはっていました。
予想外の事に驚き、子どもが昼寝をしている間に圧を抜くように少しだけ絞る事に。念のため、冷やす事が出来るようなグッズを準備し、昼食に脂っこいものを摂取しないようにしました。
断乳当日の寝かしつけと夜泣き対策
不安な断乳当日の日中を何とか乗り切ると、寝かしつけと夜泣きの心配が待っています。今まで寝かしつけに授乳をしていた場合には、子どもが上手く寝入ってくれるのかが心配ですね。
子どもは、眠たくなると不機嫌になる事も多いので、言い聞かせだけでなっとくしてくれるかどうかも分かりません。私が断乳を試みたのが、子どもが一歳半だったので、ずっと抱っこをして寝かせるのも体力的に難しいと懸念していました。大泣きすると、暴れる力が強く、子どもを落としかねないとも思っていました。
5.水分補給には、お茶を準備
寝る前には、枕元にお茶を準備しました。
当時、子どもが大好きだったキャラクターのコップを購入し、就寝前に一緒に運びます。大好きなキャラクターのコップを使う事で、嫌がらずにお茶を飲み、喉が乾かぬようにして就寝しました。
6.早めに布団に入る事
眠たくなると機嫌が悪くなる子だったので、いつもよりも早めに布団に入る事にしました。
また、いつもは豆電球を付けて就寝していたのですが、小さな電気を準備し、回りが見える程度の暗さにしておきます。母乳を欲しがる時には、日中と同じく、アンパンマンを確認するだろうと予想した為です。
布団に入ると、案の定、胸がアンパンマンなのかどうかを確認する子ども。納得しようとしているかのようでしたが、寂しそうにしていたので、「アンパンマンとくっついて寝よう」と提案しました。
べったりと息苦しくないのか心配になる程に、くっつく子どもの様子を見て、寂しいのだなと切なくなります。おっぱいの事が頭から離れるよう、色々話しかけながら30分ほどすると、授乳なしで寝付いていました。日中に沢山動いたせいもあるのか、あっさりと寝付いたようです。
7.夜中はひたすらトントン
就寝から4時間過ぎても起きないので、断乳すると当日から良く眠るものなのかと感心していたのですが、そう甘くはありません。安心した頃に起きてしまい、グズグズと泣き出してしまいました。
出来るだけ抱っこは避けたいと思っていたので、隣で声を掛けながら、ひたすらトントン。途中、コップでお茶を一口飲ませると、少し落ち着いたようでした。
普段は授乳をしているので、喉が渇いていたのでしょうか。一口お茶を飲み、ひたすらトントンしていると、再び寝付きます。その後は、朝まで就寝してくれました。
心配していた大きな夜泣きはなく、肩透かしをくらったような気分でした。言葉がある程度分かる一歳半という年齢のせいか、母乳を貰えないという事をきちんと理解しているようでした。
また、母乳の変わりにお茶を飲む事にも抵抗がない様子。思っていたよりも、あっさりと断乳当日を乗り切る事が出来たのは、普段保育園に行っているからかもしれません。保育園にいる間は、お茶などで水分を取り、昼寝もトントンで行われます。
母乳を貰えないという事さえ理解すれば、後は自力で乗り切る事が出来たのだろうと思います。