自分の母親とお嫁さん、つまりママは、仲が良いと思いますか?
「うちのお袋はお節介だけど悪い人じゃないし、ママも文句言わないんだから、嫁姑問題なんてうちにはないよ」
なんて思っているパパ、果たしてそれは本当でしょうか?
ママが何も言わないからといって、嫁姑の仲がいいとは限りません。
今回は、ママの心の裏にある、お姑さんとパパに対する気持ちについて考えてみましょう。
愚痴を言うのはまだ希望がある証拠
嫁と姑というのは、いつの時代も相容れないものです。
育った環境も時代も違う女性同士が、パパという1人の男性を介して「親子」になったとしても、急に仲良くなれるはずはありません。
しかし、ママだって、最初からお姑さんを敵視しているわけではありません。お姑さんに気に入られたい、仲良くなりたいと思っているのです。
それなのに、どうしても上手くいかない…
そうなったら、やはり頼れるのはパパしかいません。パパに間に立って、お姑さんとの橋渡し役をしてもらいたいのです。
ママがお姑さんの愚痴を言うのは、パパに対する期待のあらわれでもあります。自分が嫌な思いをしていることをパパに知ってもらいたい、そして、お姑さんと何とか上手くやっていくために、パパからはたらきかけをして欲しいと思っているからこそ、パパに愚痴をこぼすのです。
取り返しの付かない状態になったら、愚痴すら言わない
それなのに、肝心のパパがママの愚痴を聞き流して何も対策をしなければ、どうなるでしょう?
嫁姑の関係はもちろん改善しませんから、ママはお姑さんに対してますます不信感や嫌悪感をつのらせます。同時に、何もしてくれないパパに対して、不満を通り越して「もういいや」という気持ちになります。
つまり、パパに姑の愚痴を言わなくなったら、ママは
- 「姑はこういう人だから仕方ない」
- 「パパも何もしてくれないから仕方ない」
と考え、すべてをあきらめた状態になったということなのです。
こうなってしまうと、もう取り返しはつきません。
「ママは姑の愚痴を言わないから上手くやっているんだろう」
なんて、とんでもない!
パパが知らないうちに、もう修復不可能な状態に陥っているのです。
嫁姑の関係改善のために、パパができること
ママが姑の愚痴をこぼしているうちは、まだ希望があります。
自分の母親のことを悪く言われて、パパはもちろんいい気持ちはしないでしょう。しかし、取り返しがつかなくなってからでは、もう関係改善は見込めません。ママの愚痴は、面倒くさがらず聞いてあげましょう。
そして、できる限り嫁姑の間でうまく立ち回れるように努力してみてください。
上手く立ち回るといっても、ママの味方であるというスタンスは絶対に崩さないことが大切です。ママの話を聞いたら、ママが姑に対して思っていることやして欲しいことは「夫婦の意見」として姑に伝えます。逆に、自分の母親からママに対する愚痴を聞いたら、「オレから嫁に言っておくから」と伝え、父親を巻き込んで母親の気持ちをおさめるようにしましょう。
パパはあくまでママの味方、姑の味方は、姑の夫、つまりパパのお父さんです。父子の間で上手く役割分担をするのも、嫁姑問題を悪化させないポイントです。