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最悪の母乳育児「離乳食なしでも母乳なら栄養は不足しない」

最悪の母乳育児「離乳食なしでも母乳なら栄養は不足しない」

母乳育児をしているママの中に「母乳育児だから離乳食の食いつきが悪い」と感じている方がいます。

これはあながち外れではありません。しかし、中には「好きなだけ母乳は飲ませていい!」「卒乳は必要ない!」「離乳食なしでも母乳で栄養は不足しない」と言うママがいます。

この考え方には注意が必要です。母乳育児と離乳食の関係について考えてみましょう。

母乳を続けるかどうか、これはママの考え次第

まず、何歳まで母乳をあげるのか。これはママの自由です。

母乳がしっかり出ていて、赤ちゃんがゴクゴクと飲み、スクスクと成長しているなら、どんどん母乳をあげたいですよね。ママの考えやママの信念で好きなだけ続けていってOKです。

ただし、知識として知っておきたいのは

  • 「母乳だけでは栄養不足になる」
  • 「赤ちゃんの技術習得が遅れたり、本来、得られるはずの脳や内臓に対する刺激が減ってしまう(赤ちゃんが経験するはずのことが経験できない)可能性がある」

ということ。

注意母乳育児を重視し過ぎると、その弊害が赤ちゃんに及ぶ危険があります。

母乳だけでは栄養不足になりはじめる月齢とは

一般的に離乳食は生後5か月頃からスタートし、1歳~1歳6か月で終了して幼児食がスタートします。早い子なら1歳過ぎから幼児食を食べるようになり、母乳は不要なものになっています。

母乳は栄養豊富ですが、あくまでそれは赤ちゃんに対して。赤ちゃんの体の中には、鉄分やミネラル類などのストックがあり、そうしたものを摂取しなくても成長できる、という特徴があります。

食育アドバイザー
赤ちゃんの体の中のストックは生後9か月くらいまでしか持ちません。1歳くらいになると母乳だけでは栄養が足りません。

それまでに、自力で食事から栄養を摂れるようになっていないと、特定の栄養素が欠乏しているような状態に陥っている危険があります。

こうした、赤ちゃんの体のことや、子どもの成長について正しい知識を持っているなら、母乳育児を続けて離乳食の開始を遅らせたり、離乳食より母乳メインの育児を続けてもOKです。ママの考え次第で決めるといいでしょう。

離乳食よりも母乳を優先したいなら、抑えておきたいポイント

ママ
育児本どおり離乳食をスタートしたって、離乳食を食べなければ栄養素を食べ物から摂取できないし、みんながみんな、離乳食からちゃんと栄養を摂れているわけじゃないですよね?

このように仰るママもいて、生後6か月を過ぎても離乳食はスタートせず、母乳育児を続けるケースもあります。それは確かにそのとおり!

食育アドバイザー
結論から言えば、どんな方法・手段を使っても「栄養不足にならない」「ある程度の年齢までに食事がちゃんと摂れるようになっている」というのであれば問題はありません。

ここは、ママ次第です。ただし、保育園に預ける場合は、保育園の方針に従うことになりますし、幼稚園に預ける場合は預ける前に幼児食が食べられるようにしておく必要があります。

そうしたことを理解した上で、母乳育児を続けるママは続けていくといいですね。

母乳メインの時、離乳食の食いつきが悪い理由

母乳育児を続けてきた赤ちゃんの場合、離乳食を食べないことがよくあります。

正確な理由はわかりませんが、母乳を飲む時は大好きなママにギュッと抱っこされています。温かな肌のぬくもりを感じながら、安心できるママの匂いに包まれた状態で食事を摂っていますよね。

母乳を飲んでいる時というのは、赤ちゃんにとってみれば至福の時間ですよね。幸せの極みです。

しかし、離乳食はどうでしょう? 一人で座らされ、母乳以外のものを口の中に放り込まれるのです。

離乳食=得体の知れないものを口に入れられる。

そんな風に感じたら赤ちゃんが拒否するのは当然だと思いませんか?

母乳を飲む環境と、離乳食を食べる環境に大きな差を感じ、安心できないことを赤ちゃんが拒否するのは当然です。

母乳育児の赤ちゃんが離乳食を拒否しやすい、というのは、食事環境の大きな違いが影響していると考えられます。

母乳を優先するあまりに離乳食が持つ意味を忘れないで

離乳食はだいたい生後5~6か月からスタートするのが一般的です。ここには「固形物を食べられるようになる」という以外に、次のような意味が込められています。


  • 顎の使い方(噛むという動作)を覚える
  • スプーンやフォークの使い方を覚える
  • 姿勢を正して背筋や腹筋、骨を強くする
  • 自力で食べられるようになる
  • 食べ物から栄養素を取り込む訓練(口や手の使い方や胃腸の成長を促す)
  • 脳の成長(色々な味、舌触り、食感、噛む刺激などで脳の発達を促したり、遊び食べを通して学習する)

こうしたことは、一朝一夕に経験したり、技を習得できるものではありません。数か月間かけて身に付けていくことです。

食育アドバイザー
母乳育児ではこうした経験・学習・成長は望めません。母乳育児を続けて離乳食をスタートさせない、ということは、こうした学習のスタートと習得が遅れることでもあります。

母乳育児に力を入れて離乳食を遅らせることを考えているママは「食べること」以外の離乳食の役割をよく考え、その習得についてどうするのか、考えておくといいですね。

生後9か月頃から不足し始める鉄分。どう解決しますか?

生後5~6か月から離乳食をスタートさせる大きな理由は「母乳だけでは不足する栄養素を補うため」です。

ミネラル類の中で一番よく知られているのが鉄分です。赤ちゃんの体には鉄分のストックがあるので特別気を付けなくても不足することはないと言われています。

しかしストックは生後9か月くらいで無くなります。つまり生後9か月頃からは、自分の口から鉄分を摂取しなければ欠乏症になってしまいます。

食育アドバイザー
残念ながら母乳だけでは鉄分などのミネラル類が不足します。酷い場合は欠乏症の症状が出てしまい、脳や内臓の成長・発達に悪影響が出ます。

鉄分などを多く含む食材は野菜や肉類です。生後9か月くらいには野菜や肉類を食べられるようになっている必要があるのです。

消化するのに時間がかかる野菜や肉類を食べ、消化・吸収できるようになるためには、生後5~6か月くらいから離乳食をスタートさせて体を慣らしていく必要があります。

「母乳育児を続け、不足する栄養素だけを補えばいいでしょ?」

そう思っていたとしても、赤ちゃんは直ぐに食べ物を食べられるようになるわけではなく、生後9か月で肉を食べさせれば解決! でもないのです。

栄養素の欠乏の不安をどうクリアするのか。母乳育児を続けたいママは、このことについても対策を考えておいてください。

卒乳の必要はないが、離乳食は生後5~6か月でスタートした方がいい

母乳育児に力を入れていた赤ちゃんは離乳食が進みにくいという話がよくあります。また、ママも「栄養満点の母乳でいいじゃない」と思いがちです。

赤ちゃんはママが大好きですし、抱っこで飲ませてもらえる母乳は最高の食事です。母乳育児の素晴らしさは多くの人が知っていますし、ここはママの考え方次第で判断すればいいでしょう。

しかし、栄養素の欠乏、食べる技術の習得、胃腸の成長といった面から考えると、生後5~6か月くらいから離乳食をスタートさせた方がいいですね。

赤ちゃんは食べる技術を習得するのに時間が掛かりますし、離乳食から得られる脳の発達や内臓機能の発達は母乳育児では得られません。

食育アドバイザー
決して卒乳し、母乳無しにして離乳食メインで行きましょう! とは言いません。ですが、離乳食が持つ意味、スタート時期の重要性を忘れないでください。

2歳を過ぎても母乳を飲んでいても問題ない! というママもいますが、その母乳育児のお陰で特定の栄養素の欠乏症に陥っていたり、食べる技術が身に付いていないのでは母乳育児が弊害を及ぼしていることになります。

多くの子どもが生後1歳6か月までには離乳食がそれなりに食べられるようになっていますし、1歳~1歳6か月になった時に必要な栄養素の8割を食事から摂取できていることが理想なのです。

母乳育児を止めたからといって離乳食が進む訳ではありませんが、母乳育児を理由に離乳食を進めない、ということは止めた方がいいでしょう。

あまりに離乳食が進まない時は、栄養素の欠乏症や脳・内臓の発達、食べる技術習得のことを考えて母乳を減らすことも検討していくといいですね。

まとめ

母乳育児の場合、離乳食の食いが悪いことがあります。

母乳育児はいいことです。しかし、離乳食にも多くの意味があり、生後5~6か月頃からスタートすることにも根拠があります。

必ず母乳を減らして離乳食を進めないといけない訳ではありませんし、母乳を減らしたから離乳食が進む訳でもありません。

しかし、母乳育児を重視するあまり離乳食を大幅に遅らせたり、食いが悪いことを放置するのは止めましょう。離乳食が持つ意味を忘れず、離乳食も進めていってください。

母乳育児は否定しませんが、子どもの成長に対してリスクがあるような母乳育児は止めるべきといえますよ。

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