ママにとって、パパが「もう一人の子供」のように見えることがあります。
脱いだ服を片付けない、自分が食べた食器を下げない、物を出しっぱなしにするなど、パパがだらしないと、家の中に子供が2人いるような錯覚をしてしまいますよね。
こうなると、子育てだけではなく「パパ育て」も必要になってきます。
しかし、パパが子どもと同じことをするからといって、子どもと同じようにパパを叱っていませんか?
それでは、パパの不満がどんどんたまっていく一方。
パパ育てどころではなくなってしまうかもしれません。
パパにもプライドがあるのです
自分でできることをやらずにほったらかしにして、ママがパパの後始末をするような形になると、ついつい
- 「パパ! ちゃんと片付けてよ!」
- 「自分でできることはやりなさい!」
などと、まるで子供に対して叱るようにパパにも接してしまうママも多いのではないでしょうか。
しかし、このような言い方をされると、パパは当然面白くありません。
本来、パパとママは対等な関係ですが、子供と同じように注意されることによって、パパのプライドが傷つき、
「オレはママの子供じゃないし、躾される立場でもない」
と反発を覚えてしまうのです。
ママが頑張ってくれるから、甘えられる
もちろん、最低限の片付けなどはパパが自分でするべきではあります。
子供と同じように叱られたくないなら、パパ自身が子供と同じことをしなければいいんですよね。
しかし、パパはどうしても家のことをやってくれるママに甘えてしまう部分があります。ママが家事を頑張ってくれるからこそ、安心しているのかもしれません。
また、パパ自身、甘えている割には「子供と同じことをしている」という自覚がないもの。だからこそ、子供と同じように叱られるのが我慢ならないのですね。
「叱る」よりも「お願い」!上手にパパをコントロールしよう
子供と同じことをしているのに、叱られたくないというワガママなパパ。そんなパパに、ママはどうしてもイライラしてしまいますよね。
しかし、ここでパパを叱って衝突しても、いいことはありません。
ママがイライラしていると、パパも不機嫌になってしまいますし、子供と同じ扱いをしてしまうことによって、プライドを傷つけられたパパが、家庭に無関心になったり、反対に暴力的になったりして、のちのちの子育てに影響する可能性もあるのです。
悪循環を避けるためにすべきこと
そうなると、もう悪循環にしかなりませんから、ここはママが大人になって折れてあげましょう。
パパに最低限の片付けなどをしてもらいたい時には、「叱る」のではなく「お願い」するのが一番です。
「疲れているのに悪いんだけど、食器を下げておいてくれると助かるな」
など、パパを労りつつお願いするという形を取ると、スムーズに事が運びます。
そして、お願いを聞いてくれたら必ず
「ありがとう」
「助かるわ」
と感謝の言葉を伝えましょう。
ママにとって、「大きな子供」がいる状況は負担が増えるために早く解消したいでしょうが、子供と同じようにパパを叱ると逆効果。労り、お願いして、やってくれたら感謝する、という繰り返しで、根気よくパパ育てをしていきましょう。