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乳頭混乱を克服したママ26人にアンケート|どうやって直母に戻した?

乳頭混乱を克服したママ26人にアンケート|どうやって直母に戻した?

ある日突然、赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなる乳頭混乱。

  • 一体何がダメなの?
  • 私の母乳が美味しくないの?
  • おっぱいが嫌いになったのかも……

なんて考えて落ち込んで悲観的になったり、自分を責めてしまったりするでしょう。

しかし、乳頭混乱はママがしっかりと根気よく対応すれば、時間はかかるものの、克服できることが多いのです。

ここでは、26人のママに実施した乳頭混乱についてのアンケート結果を元に、どのような対策をとれば乳頭混乱を克服することができるのかをまとめました。

私はこうして乳頭混乱を克服した!効果的な3つの方法

乳頭混乱とは、赤ちゃんが哺乳瓶のニップルやミルクであれば問題なく飲むのに、ママのおっぱいを飲まなくなってしまう状態を指します。ニップルコンフュージョンとも呼ばれていますね。

以前、こちらの記事でも乳頭混乱の原因と対策をお伝えしました。

今回は、乳頭混乱に悩んだママたちが実際にどのような対策を取ったのか、アンケートの回答から有効と考えられる3つの克服方法と、そのポイントをあらためて取り上げてみます。

1.乳首に乳頭保護器やニップルをつけて授乳する

助産師さんからのアドバイスで実施したというママが多かったのが、自分の乳首にシリコン製の乳頭保護器や、哺乳瓶のニップルを当てて授乳する方法です。

赤ちゃんは、力を入れて吸わなければ出ない母乳よりも、楽に飲める哺乳瓶のニップルを好む傾向がありますので、まずは保護器やニップルをつけて授乳し、母乳を飲みやすくした上で、徐々に直接おっぱいを吸えるようにしていくのがオススメ。

特に、陥没乳頭や扁平乳頭などの場合は、こうした方法を試すと赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくなると考えられます。

うまくいかない時は
もしも、この方法で母乳を飲ませようとしても赤ちゃんが嫌がってしまう時は、

  • 乳頭保護器やニップルの先にミルクを少量つけて吸わせる
  • 赤ちゃんがしっかり起きている時でなく、うとうとしているタイミングでくわえさせる

という方法が効果的ですよ。

2.哺乳瓶のニップルを変える

アンケートに協力してくれた26人のママのうち、11人のママが、使っていた哺乳瓶のニップルを変える方法が有効だったと答えています。

中でも人気が高いのが、ピジョンの母乳相談室。

母乳育児をサポートする桶谷式で使われるトレーニング用の哺乳瓶であり、ほかの哺乳瓶のニップルと比較すると、よりママの乳首の形に近く、低月齢の赤ちゃんが母乳を上手に飲めるように練習するために使われます。

母乳相談室|赤ちゃんに上手に飲んでもらうためのポイント

これを利用してミルクや搾乳した母乳を飲ませているうちに、赤ちゃんが再びおっぱいを吸ってくれるようになったと答えたママが多くいました。乳頭混乱の予防と対策には、必須とも言えるアイテムですので、ぜひお試しください。

また、混合栄養の場合、ひとつの哺乳瓶やニップルに慣れてしまうと乳頭混乱を起こしやすくなると考えられますので、母乳相談室に限らず、哺乳瓶とニップルを数種類用意し、ローテーションで使うことも乳頭混乱の予防につながります。

3.先におしゃぶりや哺乳瓶のニップルをくわえさせ、おっぱいにすり替える

赤ちゃんがどうしてもママのおっぱいを飲もうとせず、ぐずったり大泣きしたりしている時は、無理にくわえさせようとしても逆効果。

一度、おしゃぶりや哺乳瓶のニップルをくわえさせ、落ち着いてからそっとママの乳首とすり替える方法も有効です。中には、ママの指を吸わせてからおっぱいにすり替えた、という人も。

こちらも、赤ちゃんが眠くてうとうとしているタイミングを見計らうと、より効果的なようですね。

再びママのおっぱいを飲んでもらうための3つのポイント

哺乳瓶のニップルや乳頭保護器といったアイテムを使ってみた。でも効果が見られない。そんなママには、実際に乳頭混乱で悩んだママが教えてくれた、できること、心がけたいポイントを3つほどあげてみます。

1.授乳の前にマッサージや搾乳をしてからおっぱいを飲ませる

アンケートでは、母乳の分泌を促すため、授乳する前に自分で乳房マッサージをしていたというママや、乳首を柔らかくして赤ちゃんがくわえやすくするためにも、乳頭マッサージをしてから授乳したというママもいました。

また、反対に、パンパンに張った状態では、赤ちゃんも母乳を上手に飲むことができないため、授乳の前に少し搾乳して圧抜きをしたというママも。

マッサージ、搾乳などで、赤ちゃんが母乳をスムーズに飲める乳房の状態を事前に作っておくことが、乳頭混乱の克服や予防に有効であるようです。

2.添い寝をして、赤ちゃんにぬくもりを感じさせる

おっぱいを嫌がる赤ちゃんでも、抱っこや添い寝まで嫌がることはあまりないと考えられます。

そのため、授乳する時間ではなくても、抱っこまたは添い寝をする時に赤ちゃんとママの乳房付近の肌を密着させ、赤ちゃんにぬくもりや安心感を得てもらう、という方法を試したママの意見もありました。

おっぱいを拒否されるというのは、ママにとっても辛いこと。しかし、授乳以外のタイミングでこのようにスキンシップを取ることで、赤ちゃんに安心してもらうだけでなく、ママ自身も赤ちゃんを愛おしむ気持ちを再確認したり、リラックスしたりすることができますね。

それが、間接的に乳頭混乱の克服につながっていくと考えられます。

3.自分を責めない、考え過ぎない

乳頭混乱の真っただ中にいるママは、どうしてもマイナス思考に陥りがち。自分の授乳の仕方が悪いのではないか、おっぱいが美味しくないのではないかなどと考えて、ついつい自分を責めてしまうこともあるでしょう。一日中、授乳とおっぱいのことばかり考えて過ごしているママも多いのでは?

しかし、ストレスは母乳育児の大敵。アンケートでは、

  • 赤ちゃんがどうしても母乳を飲んでくれない時は「今日はミルクでいいや」と気持ちを切り替えたら楽になった
  • 一度完全にミルクに切り替えて母乳をお休みし、忘れた頃に授乳したらすんなり飲んでくれた

といった回答もありました。

乳頭混乱の克服には根気も必要ですが、ストレスをためていては、赤ちゃんもママも辛くなってしまうだけ。適度に力を抜き、お休みしながら、長い時間をかけて乳頭混乱を克服するという気持ちを持つことも、大切かもしれません。

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