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療育の内容|どこでなにをするの?なぜ早いほうが良いの?

療育の内容|どこでなにをするの?なぜ早いほうが良いの?

落ち着きがない、集団行動がとれない、言葉が遅いなど、周囲の子と比べて「発達が遅れている?」と感じると心配になりますよね。

遅れたまま就学したらどうなる? 集中して授業を聞けない子になったらどうしよう! でも、すぐに成長が追いつくかも。親の思いは複雑ですよね。

でも、不安があるなら療育を受けた方がいい。それも早くスタートした方がいい。そう言われる療育についてまとめました。

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療育とはどういうものか

身体的な障害、知的な障害問わず、なんらかの障害があると、集団生活や社会生活を送るのに大変さを感じますよね。

例えば、右足を失ったとします。二本の足で歩くことはできなくなりますが「杖を使う」「義足を使う」「車いすを使う」「人の肩を借りる」といった方法を取れば移動することはできます。

また、記憶することが苦手という場合は、指示された内容を覚えられません。この場合は「時刻と要件をメモに残す」「同僚や友人に指摘してもらう」といった方法を取れば、不都合を回避できるようになります。

障害があって不自由さや生きにくさを感じていても、なんらかの方法で改善できれば負担に感じることは減らせます。

障害は人によって様々です。ですからそれぞれに合った改善策を考える必要があります。こうした改善策や対応策を医師や専門家、教育機関などと連携しながら模索し、ケアをしていく。そして集団に入ったり、社会に出た時、できるだけ少ない援助で過ごすことができるよう練習していくこと。これが療育です。

療育のスタートは早い方がいい

療育はできるだけ早くスタートした方がいいといわれています。これには3つの理由があります。

(1)脳の成長

人間の脳は子供の頃、急速に成長すると言われています。中でも脳のネットワークの成長は大体6歳頃までに9割ほど完成し、10歳くらいでほぼできあがると言われています。

発達に障害がある子供は、脳の一部にトラブルがあるケースが多いと言われています。ですから、ネットワークが形成される時期に効率よく良質の刺激をたくさん与えることで、より多くのネットワークが構築されることを期待するといいそうです。

(2)言葉を覚えたり、ひとつのことができるようになるまで時間がかかる

発達に遅れがある子供は、言葉を話したり、指示を理解したり、集中して作業する、といったことができるようになるまで長期間を要する場合が多くあります。

発達障害の子供の脳は、道路が整備されていない未開の山と思うといいかもしれません。道が途中で途絶えていたり、断崖絶壁に阻まれた、細い獣道しかなかったりします。

迂回路を探したり、時には自分で道を切り開いたり、引き返したり。とにかく目的地に到着するまで、時間がかかることが多くあります。

このため、早めに療育をスタートすれば技術習得までの時間をしっかり確保できるようになり、本人のためになると言えます。

(3)療育施設は希望したからといって、すぐ利用できるわけではない

実は、療育を受けられる施設は限られています。利用を希望しても、実際に利用できるようになるのは数ヶ月~1年(もしくはそれ以上)後、ということは珍しくありません。

また、希望者が多すぎて「療育手帳を持っている人しか受け付けない」という施設もあります。

5歳になり、周囲との差が目立つようになってきたから療育を希望した。しかし、1年経っても療育を利用できず、充分なケアを受けられないまま就学することになった。

これでは本人が苦労します。できれば「ちょっと心配」と思った時にすぐ、利用申請をして、1年待っても就学までにはある程度の期間、療育を受けられる。そんな状態にしておくのが理想ではないでしょうか。

療育を辞めることはいつでもできます。ですから、早めに利用を検討するのがおすすめです。

療育が成長に悪影響を及ぼすことはない

療育は早くスタートした方がいいといっても、結果的に発達に問題がないなら無駄になる。そう思う方がいるかもしれません。しかし、それは誤りです。無駄になること、悪影響を及ぼすことはありません。

療育というのは、ある課題をクリアできるかチェックし、クリアできない場合にどうすればクリアできるか対策を模索する。そして、繰り返し練習し、極力少ない援助で課題をクリアできるようにしていく、ということです。

もし、発達に問題がなく、スラスラと課題をクリアできる、ということが解れば療育を止めればいいのです。プロの指導を受けることで、効率よく課題を解く技術を身に付けられることはあっても、無駄にはなりません。

療育を受けて成長が遅くなった。できていたことができなくなった。こうした悪影響が出るとは考えにくいと言えます。

受けて損はないのですから、発達に不安があるなら受けた方がいいでしょう。

療育施設の種類

療育施設には複数のタイプがあります。

  • 自治体が運営している療育施設(発達支援センターなど)
  • 病院
  • 民間の療育サービス

大きく分けてこの3つがあります。今はどれも利用希望者が多く、申し込みから実際に利用できるようになるまで数ヶ月~1年(もしくは、それ以上)かかることも珍しくありません。

また、利用者が多過ぎて「療育手帳取得者のみ」といった条件が課せられている施設もあります。

(1)自治体が運営している療育施設

発達支援センターなどの名前で呼ばれています。乳幼児健診などで発達の遅れの可能性があったら、相談を勧められる施設ですね。

自治体の療育施設なので、非常に安価(もしくは無料)で利用できるのがメリットです。また、発達の度合いをチェックする検査(新版K式発達検査など)も受けることができます。

ただ、普通の保育士がマニュアルに沿ってサービスを提供しているケース、年齢や発達段階の異なる幼児が同じプログラムを一緒に受けるといったケースもあります。

プログラムが合う場合はいいのですが、プログラムが合わない人や、きめ細やかなケアを期待する人には物足りない療育施設かもしれません。

(2)病院

病院の中には、子供の発達相談を専門的に受ける部所が設置されていることがあります。リハビリ施設のようなイメージでしょうか。

  • PT(理学療法:理学療法士による指導:運動機能の改善)
  • OT(作業療法:作業療法士による指導:手の運動や操作性の向上)
  • ST(言語聴覚療法:言語聴覚士による指導:発語、文の組み立て能力の向上)

発達の遅れの特徴に合わせて上記のような療法を受けられる施設です。有資格者によるマンツーマンの指導を受けられるので、きめ細かな対応を期待できます。

また、風邪で小児科や耳鼻科などにかかるのと同じ、自治体のこども医療費助成制度を利用できるので費用負担も軽いです。

私の娘の場合
私の娘はST(言語聴覚士による、言語聴覚療法)を受けています。「利用したい!」と思ってから利用申請を受け付けてもらえるまでに半年間、利用申請を提出して初診まで4か月間かかりました。

また、医師による紹介状(療育が必要)がなければ利用申請ができませんでした。専門医の診断を受けていなかった私の娘は、発達支援センターで新版K式発達検査を受けて、平均以下という成績をもらってから医師に紹介状を書いてもらいました。

実際の施設の利用は月1~2回くらいです。利用希望者が多く、思うように予約を取れないのが残念な点です。

病院によって利用申請の受付方法が違うようなので、まず、発達支援センターに相談して病院を紹介してもらう方が早いかもしれません。

(3)民間の療育サービス

発達に遅れがある子供向けの塾というと解りやすいと思います。

ScreenshotLITALICOジュニア(旧:Leaf)
Screenshotさくらんぼ教室
Screenshot情熱! テラコヤ塾
Screenshot東京未来大学こどもみらい園
Screenshot四谷学院

学習面はもちろん、サービスによっては、運動や指先の作業力、集団生活の練習など、幅広くサポートしてくれます。

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  • 個人に合ったサービスを提供してもらえる
  • 社会人になるまで一環したサポートを受けられる
  • 進学や就職に関する情報も入手できる

こうしたメリットは大きいですよね。ただ、民間のサービスなので、利用料が高い。自宅の近くに教室がない、などのデメリットもあります。

子供に合った療育施設を探そう

脳の発達の面、療育の効果が現れるまでの時間、療育施設利用のための待機期間などを考えると、療育はできるだけ早くから利用した方がいいですよ。

ただ、発達の遅れ、苦手なところというのは子供によって異なります。療育施設が見付かったとしても、そこで提供されるプログラムが合わなければ辛いだけです。

苦労して得た療育施設だと「辞めるのがもったいない」と思ってしまいますよね。しかし、合わない靴を履き続けると足が傷付くように、子供によくない影響があるかもしれません。療育自体が苦痛になってやる気を失っては効果がないですよね。

私の娘の場合
療育施設が合わない、と思ったら思い切って辞めるのもひとつの手です。私は自治体の発達支援センターの療育は合わないと感じて辞めました。今は、病院のSTと民間の療育施設に通っています。

選択肢が少なくて苦労する現実はありますが、合わない療育に通い続けて悩むのは避けた方がいいと思います。

家庭療育もある

療育施設のサポートが受けられない場合でも、家庭で実践できる療育があります。中でも「ABA(応用行動分析)に基づく療育」は実践しやすくてお勧めです。

ABAとは人間の行動を分析する学問と考えてください。

「どうして人がAという行動に出たのか」ということを考える。
 ↓
原因を探り、予防策や対応策を考える。
 ↓
BやCといった行動に出るようアプローチする。

こんなことを考える学問です。ABAに基づくコミュニケーション術は、企業コンサルティング、スポーツなどの指導現場、介護現場などでも導入されています。

また、意思疎通が難しいと言われる自閉症の人とコミュニケーションを取るのに役立つとも言われていて「自閉症の人に対する療育方法」としても有名です。

ABAに関するプロフェッショナルの療育を受けられるといいのですが、療育施設が少なく、充分な療育を受けられないことがあります。そんな時は家庭療育を取り入れてみてはどうでしょう。

【参考となる本】

市立図書館や発達支援センターなどで貸し出しを行っている自治体もあるようです。子供の発達に不安があったり、悩んでいるなら、とりえず1冊読んでみてください。そして「これなら、できるかも」と思うことを、ひとつから真似てみてはどうでしょう。

療育は「とりあえず」でもいいので早めに!

脳の構造や、療育を取り巻く現状を考えると「発達が遅れているかも」と思った時に療育を受けるよう、行動した方がいいと言えます。

療育施設は複数のタイプがあるので、通える範囲にどんな施設があるかチェックしてみてください。子供が楽しく通える、成長度合いに合ったプログラムを提供してくれる施設を選びましょう。

そして療育施設が利用できない時は「家庭療育」を考えてみてください。療育方法を解説している本があります。

周囲の目、家族や親戚の目が気になる方でも「家庭教育の一環」と考えると気が楽になりませんか? ABAに基づく家庭療育というのがお勧めです。

<例1>
「どうしてわからないの! AじゃなくてBって言ってるでしょ!」とガミガミ言うのではなく「これを取って」とイラストを見せる。
<例2>
朝、起きてからやることを、ホワイトボードに書き出して見せる(イラストを貼って見せる)ことで、自分で身支度ができるよう促す。

こんな風に子供に対するアプローチの仕方を工夫することが、家庭療育です。どうでしょう? できそう! と思いませんか?

子供の発達に遅れがなければ問題ありません。ですが、もし不安なら、今できることがなにか考えてみてください。

障害を受け入れるのに時間がかかっても、行動することが心の整理や、理解に繋がることもあります。できることはきっとあります。そして、それは子供のためになると思います。療育に向けて、一歩踏み出してみてください。

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