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「ずいぶん前だけど、あなたこういうことを言ってたわよね」「そうだっけ?」脳科学からみた女性脳の素晴らしさ

「ずいぶん前だけど、あなたこういうことを言ってたわよね」「そうだっけ?」脳科学からみた女性脳の素晴らしさ

「そういえば、もうずいぶん前だけど、あなたこういうことを言ってたわよね」

突然投げかけられる妻からのこんな言葉に、驚いた男性は少なくないでしょう。良いことにしろ悪いことにしろ、何年も前の、他愛もないような会話の端々まで、なぜ妻は覚えているのか……

こうした記憶力の良さだけでなく、妻の観察眼の鋭さや、それを元にした家族や周囲への気遣いに対して、時として驚愕することがありますよね。

男性は女性とは違って、過去の細かい会話を覚えていたり、他人をよく観察しながら気を回したりすることは苦手であると言われていますから、妻の些細な変化にも気が付かない、覚えていない、ということも多いものです。

しかし、共に育児をする夫婦として、妻の変化に気が付き、少しでも気遣いを見せるのは大切なこと。ここでは、男女の記憶や気遣いの違いを通して、男性が苦手とする「察する」努力がなぜ必要なのかを考えてみたいと思います。

妻が何気ない会話まで覚えているのはなぜなのか?

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一般的にいえば、男性よりも女性の方が記憶力がよいとされています。それは、男性よりも女性の方が、脳の海馬と呼ばれる記憶を司る部分が大きいため。

女性の記憶の仕組み

また、女性は左右の脳をつなぐ脳梁も男性より太く、さまざまな情報を同時に処理する能力に長けています。そのため、出来事の記憶と自分の感情を同時に記憶することが男性よりも得意。

記憶というものは、その出来事だけよりも、感情とセットになっていると呼び起こしやすいと言われていますから、女性はたとえ何年前のことであっても、「嬉しかった」「悲しかった」などの感情とともに、その時の記憶を簡単に思い出せるのですね。

男性の記憶の仕組み

一方男性は、出来事と感情をセットにして記憶することが少なく、女性よりも情報処理能力が低いため、自分に関係のないことには気が付きません。

「あの時誰が何を言った」ということは、よほど自分に関係が深いことでないと覚えていないのです。

他の人の変化に敏感な妻と気づかない夫

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また、女性の方が他人の感情の変化に気づいたり共感したりすることが多く、男性が気が付かないようなことも敏感に気づきます。大切な家族であれば尚のこと、その変化を見逃しません。

特に、子育てをしている時は赤ちゃんや子供の些細な変化までキャッチして、どう行動すべきか判断する必要があるため、常に家族に対してアンテナを張っている状態になります。

しかし、男性はもともと他人に気を回すことが少ないため、誰かの変化にも疎く、言われて初めて「ああ、そういえば」と気がつくこともしばしば。

また、家族などの親しい間柄であればあるほど、自分の存在と一体化して考える傾向がありますので、自分に気を遣う必要がないのと同じように、妻にも気を遣いません。

「妻が美容院へ行ったのに夫は全く気付いてくれなかった」などという話はよく聞かれますが、それはこの最たるものでしょう。

そして、男性は基本的に他人の感情を読み取るのが苦手であるため、自分の変化に気がついてくれない夫に妻が怒っていたとしても、そのことにすら気がつかないのです。

妻の変化に気がつかないままだとどうなる?

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男性は他人の変化に鈍感で、言われなければ気がつかない。

その変化が髪型やメイクなどの外見的なものだけなら、たとえ夫が気が付かなくても妻も「まあ仕方がないな」と思えますし、それだけで本気で怒ったり落ち込んだりすることは少ないでしょう。

問題は、夫が妻の感情や体調の変化にも気がつかないことです。

専業主婦の場合、外との関わりが極端に少なくなり、自分が世間から取り残されているような疎外感もあるため、最も身近な存在である夫に、自分のことを気にかけていて欲しいという思いが強くなります。

夫があまりにも変化に気づいてくれないと、妻は「自分はどうでもいい存在なのだ」と悲観的になることも少なくありません。

育児中は特に、辛いと感じていてもその感情を発散することができなかったり、多少体調が悪くても、誰にも頼れずに我慢して子供の面倒を見ざるを得なかったりすることが多々あります。

その時、夫が「あれ、いつもと違うな」と妻の変化に気づいて声をかけてくれるだけでも、救われたような気持ちになるもの。

恐ろしいほど敏感で記憶力がいい女性は、自分が辛い時に夫が気づいてくれなかった、何も言ってくれなかった、ということを後々までずっと覚えています。

大事なポイント
私は家族のことを気遣い、些細な変化に気づいてあれこれ対応しているのに、夫は私が大変な時、辛い時に全く気を遣ってくれない。

その思いは、妻の心の中に消えないストレスという名のシミを作り、同じようなことが積み重なるたびに、色濃くなっていくのです。

察する努力と気遣いが良い男への第一歩

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女性の感情を察することができない、言われなければわからないとはいえ、男とはそういうものだと開き直っていては、妻との距離は開く一方です。

「脳の構造が違うのだから仕方がない」「男性は本能的にこうなのだから、女性が理解して合わせるべき」という意見も多くありますが、一緒に生活していく大切な家族なのですから、良い関係をキープするために、男性だって妻のことを観察し、変化に気づこうとする努力は必要なのではないでしょうか。

女性は、辛い時に夫が気づいてくれなかったことも覚えていますが、逆に、辛い時に夫が自分を気にかけてくれて嬉しかったことも、ずっとずっと覚えています。

毎日顔を合わせている妻が、何を考え、どんなことに喜んだり悲しんだりしているのか、あるいは、疲れた様子や体調が悪そうな様子をしていないか、少しでも気にかけてあげてください。

そうしてアンテナを張り、観察力を磨いているうちに、妻や子供の変化を見逃さない、気遣いのできる素敵な旦那様に一歩近づくことができるはずです。

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