年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの長期休みは、赤ちゃんを連れて実家に帰省するご家庭も多くなりますね。
パパにとっては、自分の親や親戚に孫の顔を見せることができ、また実家でのんびりくつろげるといいことづくめですが、はたしてママはどうでしょう?
以前、とあるサイトで実施されたアンケートでは「夫の実家に帰省するのは気が重い」と答えた妻は半数近くにのぼったそうです。
では、ママたちは帰省の何が苦痛なのでしょうか?
赤ちゃん連れの帰省は準備が大変!
可愛い赤ちゃんを連れて実家に行くなんて、パパはさぞ楽しみなことでしょう。
しかし、その裏でママは準備に追われています。
帰省先で必要な物を揃える
まず、オムツや着替え、ミルク、離乳食、タオル、オモチャなど、赤ちゃんに必要な持ち物を忘れないよう、チェックしなければなりません。
消耗品は帰省先で買えば済むものですが、たとえば赤ちゃんの肌が敏感で特定の石鹸やオムツしか使えないとか、アレルギーがあって専用のミルクを飲んでいる、離乳食は市販のものが食べられないといった場合には、それぞれ準備することになります。
帰省先が遠い、手荷物を少なくしたいなどの場合は、宅配便で荷物を送る手配も必要に。
赤ちゃんのものを優先して用意するため、自分のものは後回しになってカバンに入りきらないこともあります。
移動中のことを考える
また、移動中に赤ちゃんが泣いてしまった時の対策を考えなければなりません。
特に新幹線や飛行機などの公共の乗り物を利用する場合は、赤ちゃんが泣いて迷惑をかけることのないよう、さまざまな工夫が必要です。
長時間のドライブになる場合は、赤ちゃんの授乳やオムツを換えるためにどこで休憩するかを考え、サービスエリアなどのチェックをします。
ママは赤ちゃんのお世話をする時間をぬって準備に時間をかけているのです。
パパは、自分の実家に帰省するのに、どれくらいこうした準備を手伝っていますか?
パパの実家ではのんびり休めない
パパの実家では、ママはのんびりするわけにはいきません。
赤ちゃんのお世話をするのはもちろん、食事の支度や片付けも手伝わなければいけません。
たとえ「座ってていいよ」「休んでいて」と言われても、それを本気にして何もしないというわけにはいかないのです。
パパの顔を立てる
また、パパの親の前では、パパに赤ちゃんのお世話を頼みづらいもの。
普段はオムツを換えたり、離乳食を食べさせたりするのをパパにお願いしていても、パパの実家で「これやって」とお願いすると、お姑さんに「尻に敷かれている!」「息子がこんなことまでされられて!」などど思われてしまうこともあるからです。
そのため、必然的に赤ちゃんのお世話をするのはママになります。
パパはどこに行ってもお客様。ママは女中
パパは自分の実家ですから気楽だし、のんびり休めます。
そのへんにゴロンと横になってくつろいだりできますし、ご飯も用意されるのを待っているだけでいいかもしれません。
しかし、ママには休む暇はないのです。
普段、自宅にいても赤ちゃんのお世話と家事で余裕がないのに、パパの実家ではそれに精神的なプレッシャーとストレスが加わります。
疲れないわけがありません。
家族みんなが心地よく過ごせる工夫を
赤ちゃんも、帰省中は普段と違う環境に置かれることで、ぐずったり夜泣きをしたりしがち。
それもまた、ママにとって気が重いと感じる原因です。ママもただやみくもに「気が重い」「帰省したくない」と言っているわけではありません。
大切なのは、ママにとって帰省の何が大変なのかをパパがしっかり理解し、手伝いや精神的なフォローをしてあげること。実家に帰るだけだから気楽だと思わず、ママと赤ちゃんがパパの実家でも心地よく過ごせるように工夫をしてみてください。
それによって、今後の帰省に対するママの心情も変わってくるでしょう。