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乳腺炎が悪化して膿が…最悪になる前にしたいこと

乳腺炎が悪化して膿が出る

胸の病気の症状は多岐にわたっています。このなかでも膿が出てくる疾患は女性にとって非常に不安な疾患です。

痛みも伴うので、病気についての正しい知識や症状に対する対処法を理解しましょう。

膿が出てくる胸の病気

化膿性乳腺炎

化膿性乳腺炎は胸への細菌感染でおこります。

赤ちゃんが母乳を飲む際に歯が当たってしまい乳首の傷口を通じて胸の内部に細菌が入り込んでしまうことで起こるのが化膿性乳腺炎です。

細菌による感染は非常に激しいので、腫れや痛みだけでなくしこりができたり膿が出てくるようになります。

化膿性乳腺炎の腫れ方はうっ滞性乳腺炎などの腫れ方と異なり熱感や張りを伴います。

授乳中はむやみに痛み止めなどを飲むこともできないので一度感染してしまうと非常に困ってしまう病気です。

乳輪下膿瘍

化膿性乳腺炎の症状が悪化し、乳輪の部分に炎症が広がってしまったのが乳輪下膿瘍という病気です。

乳輪下膿瘍になってしまうと皮膚の下で大きく炎症が広がってしまい、胸の内部に膿がたまった風船のような構造(膿瘍)が広がってしまいます。

痛みが非常に強く、ほとんどの場合には症状が激しくなる前に病院で治療を受ける方が大半です。

お薬を服用し、膿を出すことで炎症が劇的に回復するので困った時には病院で診察を受けるようにしましょう。

瘻孔(ろうこう)

瘻孔(ろうこう)は膿がたまったあとにできるトンネルで、膿を外に排出するためにできる皮膚の穴のことです。

これは乳輪下膿瘍などの非常に激しい化膿性疾患を放置してしまった場合に見られる症状なので、今現在ではほとんど見られることがありません。

しかし、ごく稀にですが、痛みを我慢してしまったり子育て中に体調を大きく崩してしまい、免疫力が大幅に低下した時に起こり得ます。

このためもしも瘻孔を作ってしまうほど膿がたまってしまった場合には乳腺の炎症以外の大きな病気の治療が必要です。必ず病院に行くように心がけましょう。

乳腺炎にならないための対処法

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乳房から膿が出てくるのは授乳中のお母さんにとって非常に深刻な問題です。

痛みに我慢しなが子育てを続けるのはとても大きな不安を伴うことで、授乳ができない不安や子、育てのストレスに加えて痛みのストレスを抱えるのは大きな困難でしょう。

そのため、膿が出てくる炎症を起こさないような工夫が必要です。

脂っぽいものを食べない

油分は母乳として体内で変換されます。このため、脂っぽい食事を続けてしまうと母乳を作り過ぎてしまい、乳腺の内部に母乳がたまってしまいます。

細菌感染を起こさなくても繰り返しうっ滞性乳腺炎を起こしてしまうと膿がたまることがあります。

また、万が一炎症を起こした場合には母乳がたまっている方が胸が張ってしまい痛みが増してしまいます。

育児をしながら食事をコントロールするのは大変なことかもしれませんが、極力あっさりとした食事に切り替えることで乳腺の炎症を抑えることが大切です。

授乳や搾乳を積極的に行う

授乳は炎症を抑えるためにとても重要な手段です。

母乳がたまりすぎてしまうと痛みが走り炎症が起こりやすい環境が整ってしまいます。

炎症を繰り返すと細菌が繁殖した際に一気に化膿性乳腺炎になりやすくなってしまうので、定期的に授乳し、母乳が出やすい環境を整えることが大切です。

スムーズに母乳が出ると赤ちゃんが力強く吸い付く必要がなくなり、乳首が前歯で傷つけられることもなくなります。

化膿性乳腺炎を起こさないためにも定期的に授乳や搾乳を行い、母乳が出やすいように胸の状態を整えることが大切です。

患部を清潔に保つ

赤ちゃんが口に含む乳首の部分は授乳前後に消毒することが大切です。歯が当たることで傷ついてしまうと細菌が入り込んでしまいます。

このため、あらかじめ細菌の数を減らしておくと効果的です。消毒剤を授乳前に塗布することに抵抗がある場合にはしっかりと石鹸で洗うだけでも十分な効果があります。

治療を受ける

乳腺から膿が出ている状態は慢性炎症が起こっている場合や細菌感染による急激な炎症が起こっている場合に起こる症状で、病気の原因や感染した細菌の種類によっては薬を使った治療を行う必要がでてきます。

治療の内容によってはすぐに痛みを取り除けたり、一度の治療で炎症を大きく抑えることができるので症状が激しい場合には病院で医師に相談をしましょう。

産婦人科だけでなく乳腺外科などでも相談ができるので、痛みが辛い場合や膿がで始めた場合には相談をしてみましょう。

まとめ

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乳房から膿が出てきた場合には授乳を控える必要性も考えなくてはならないので多くのお母さんが不安に駆られてしまいます。

しかし、適切な治療やしっかりとした投薬を行うことで症状を緩和し授乳を続けることができるので、不安な場合には専門家に相談することが必要です。

授乳時の胸のトラブルはなかなか一人では対処できません。一人で抱え込まずに是非一度医師や看護師と相談するようにしましょう。

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