イヤイヤ期も佳境にさしかかる3歳前後は、大人との会話も成立し、言い聞かせていることをきちんと理解できるようになる時期でもあります。
何でもかんでも「イヤ!」なのはあまり変わらないかもしれませんが、もし子供が話を聞いてくれるのであれば、眠ることの大切さを言い聞かせてみるのもひとつの方法です。
子供の「大きくなりたい」という気持ちを刺激しよう
子供の体は、夜眠っている間に成長します。
骨や筋肉をはじめとする体内の細胞の成長を促進させる成長ホルモンは、夜10時~2時の間に最も多く分泌されます。
睡眠は、子供が大きくなるためにとても大切なもの。
大人はそうわかっているから、子供に早く寝て欲しいのですが、当の子供はそんなことはわかりません。眠くないから寝ない、寝るよりも遊んでいたいなど、当然ですが自分の要求を最優先します。
寝るとこんなに素敵な未来が待ってるよ!
そこで、子供に「寝ている間に体が作られる」ということをわかりやすく伝えてみましょう。
小さな子供は、成長して大きくなることをとても楽しみにしています。
子供の「早くお兄さん・お姉さんになりたい!」という気持ちを、少し刺激してあげることで、眠ることは大切なことだと言い聞かせるのです。
眠ることの大切さを伝えるために
ただ単に「寝ないと大きくなれないよ!」と言うだけでは、子供、特にイヤイヤ期の子供は反発心を覚えてしまいます。
そこで、子供が早く寝たくなるような言い回しを考えてみましょう。
夜にたくさん寝ると、早く体が大きくなって、早くお兄さんになるんだよ」
早く寝るとどんどん背が伸びて、早く大きくなれるね」
そうすると、朝早く起きられて、元気に幼稚園に行っていっぱい遊べるんだよ。
〇〇ちゃんも、今日は早く寝て明日いっぱい遊ぼうね」
など。
注意したいのが、否定的な言い回しを使わないこと。
「寝ないと大きくなれない」もそうですが、「寝ないことで悪いことがある」と思うと、子供は恐怖や不安を感じて眠れなくなることがあります。
なるべく肯定的に、「寝るとこんなにいいことがあるよ」ということを伝えてあげるようにしましょう。
それと合わせて、帰宅が遅いパパに会いたいと言ってなかなか寝ない場合には、「早く寝たら、明日の朝早起きできるから、パパと一緒に朝ごはんが食べられるよ」と伝えたりすることも。
言い聞かせを聞いてくれるようになったら、子供に夜寝ることのメリットを伝えて「寝ることはいいことだ」とわかってもらうようにしましょう。