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生活リズムを整えてストレスを減らすために。150以上の超具体的な赤ちゃんの寝かしつけのコツ。

赤ちゃんのグズりと寝室の乾燥|簡単にできる加湿器無しの潤い対策

保健師・看護師はるママ

記事監修 保健師・看護師 はるママ

外科と皮膚科と救急外来で頑張っています!子どもの急な発熱からスキンケアなどに明るいです。


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寒さが増してくるこの季節は、風邪やインフルエンザなどの感染症が心配ですね。

小さな子供は布団を蹴飛ばして寝ることも多いため、夜寝る時に寒くないようにと、寝室に暖房を入れてポカポカにしているご家庭も多いでしょう。

暖房を頻繁に使う季節は、寝室の乾燥に注意が必要です。快適なネンネの環境を作るためにも、温度だけでなく湿度に十分気を配りましょう。

喉のイガイガ、咳、感染症…寝室の乾燥がもたらすさまざまな影響

寒くなってくると、朝起きた時に喉が痛いということが多くなってきます。

もし、パパやママが朝起きた時に喉に違和感をおぼえたら、同じように、いえそれ以上に、赤ちゃんも喉が不快かもしれません。

赤ちゃんのノドはデリケート

赤ちゃんは喉や鼻の粘膜がとても敏感です。

そのため、温度や湿度の微妙な変化にも反応し、咳やくしゃみが出やすいのです。

夜寝ている時や、朝起きた時に赤ちゃんが咳をする場合、寝室が乾燥していると考えてまず間違いないでしょう。

赤ちゃんの皮膚もデリケート

また、皮膚が薄い赤ちゃんは、湿度が低いと肌がカサカサしてかゆくなったりすることがあります。

ほっぺや頭皮が乾燥して粉を吹いたようになったり、かゆい部分をかきむしって出血したりしてしまうことも。

赤ちゃんを守るために必要なもの

こうした乾燥による喉のイガイガや咳、肌のかゆみなどによって、寝ぐずりや夜泣きがひどくなることも考えられます。

そして、乾燥した空気中では風邪やインフルエンザのウィルスの活動が活発になります。体を冷やして風邪を引かないようにとの気配りが、かえってウィルスを増殖させていては元も子もありません。

寝ぐずりや夜泣き、そして感染症を予防するためにも、寝室の加湿は大切なのです。

加湿器がなくても寝室の湿度を上げる方法

加湿器を使用できれば部屋の乾燥はだいぶ軽減されますが、寝室に加湿器が置けない、赤ちゃんが触ってしまうので危険といった場合は、加湿器がなくても部屋の湿度を上げる方法で工夫してみましょう。

濡れタオルを干す

一番手っ取り早いのは、濡れタオルを数枚ハンガーにかけて寝室の中に干しておくこと。タオルから水分がゆっくり蒸発するため、加湿に役立ちます。

お湯を置く

また、お湯の入ったボウルなどを部屋に置いておくのも簡単な方法です。この時、ラベンダーのアロマオイルなどを1~2滴垂らしておくと、加湿とともにリラックスや安眠効果も期待できます。

加湿器がない我が家でも、毎年この方法で乾燥をしのいいますが、寝室がほんのりいい香りになるのでオススメです。ただし、お湯の入ったボウルは赤ちゃんの手の届かないところに置いてくださいね。

その他の乾燥対策

ほかにも、寝室に観葉植物を置く、フローリングの部屋であれば水拭きをするなどの方法でも、乾燥対策になるようです。

快適なネンネの環境を作り、赤ちゃんを乾燥から守ってあげましょう。

保健師さんのワンポイント保健師・看護師はるママ

冬の乾燥は、赤ちゃんの皮膚にとって大敵です。

大人の皮膚と違い、赤ちゃんの皮膚は薄くとてもデリケートです。赤ちゃんの表皮は、大人の半分の薄さしかありません。ですから赤ちゃんの皮膚は外部のちょっとした気温や湿度の変化に影響されやすいのです。また、皮脂は大人の半分以下の量で、角質層にある水分は大人の約3分の2です。

皮膚が乾燥してカサカサになると、皮膚のバリア機能が低下します。赤ちゃんの皮膚は角質層に保たれている水分が少ないので、すぐに乾燥肌になってしまいます。

乾燥肌になると表皮のすき間から細菌やウィルスが侵入し感染症にかかりやすくなります。また、ハウスダストなどのアレルゲンが体内に侵入しやすくなり、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー体質になってしまいます。このようにならない為にも、赤ちゃんの皮膚を保湿し清潔な状態を保つようにしましょう。

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