「オレが子供の頃、ばあちゃんちの庭先には、洗濯したオムツが沢山干されていたっけなぁ・・・。」
今から30年以上も前の話です。私には歳の離れた弟と、従兄弟が二人おり、赤ちゃんの頃から面倒を見ていました。
その当時は紙おむつなんてあったかなぁ・・・。もしあったとしても【贅沢品】扱いだったでしょう。だから3人共、布おむつでした。
私の頭の中には「オムツがたくさん干してある光景」がインプットされています。あれから30年経った今、自分の子供におむつを付ける時がやって来ました。
夫婦で赤ちゃん用品の買い出しリストを作成するときに、私は嫁にこう言ったのです。
「おむつは布ね」
そのオムツ誰が洗うの?
嫁は私に訪ねました。「オムツを誰が洗うのか」と。
もちろん嫁です。夫がおむつを洗うなんてありえませんよ。育児は嫁の役目でしょうに。
今思えばなんて横暴なのでしょうか。でもコレが私の本音でした。多分布おむつを嫁にすすめる夫の思考は皆こんなものでしょう。自分で洗うなんて微塵も考えていません。
別に嫁を苦しめようとか考えているわけではありませんよ。まだ子供が生まれる前の段階で「育児が大変だ」なんて知らないのです。
二人で「あかちゃん本舗」に出向き、布オムツを20枚ほど買うのでした。
ごめん無理!紙おむつ使おう!
産婦人科を退院後、赤ちゃんが自宅にやってきた初日のことです。
疲れ果ててぐったりしている嫁に「もう寝てろ!起きてくるな!」と言った私は、布おむつ選択したことを滅茶苦茶後悔していました。
「無理だこんなの。洗う手間が大変すぎる。嫁はバテているし、オレは洗いたくない。」
男親なんてこんなもの。自分の子供のオムツを交換することにすら抵抗を感じるのです。自分がおむつを洗うなんて想像もできません。
そして私は、次の日速攻で新生児用の紙おむつを買ってくるのでした。
私と同じことを考えていたパパへ
自分のことは棚に上げて申し上げます!
もしパパや、パパの母親(姑ね)が布おむつを進めるようだったら、昔と今とでバックグラウンドがどのように違うのか考えてみてください。
昔は、ママとばあちゃん、二人がかりで赤ちゃんの面倒が見れました。もちろん家事も二人がかりです。
今はどうでしょうか?ママ一人に家事と育児の負担がかかっていませんか?普段外に出ているパパにできる事は、ママの負担を減らすことです。昔の記憶にすがって布おむつを強要するのは避けたほうがいいです。
自分が使ってみてはっきりと分かりました。紙おむつは本当に便利です。
赤ちゃんにとっても、かぶれないので本当に最高ですよ!従兄弟の悲惨なかぶれを、さんざん目の当たりにしてきましたから。
布おむつと紙おむつの違い
参考までに、私が思いつく限りの布オムと紙オツムの特徴を並べてみます。
布おむつ
- お尻が一面真っ赤にかぶれます
- お金がかからないように見えるけど、おむつカバーの買い替えは必要
- 洗濯が大変すぎる
- 時期によっては乾かず30枚あっても間に合わないことも
- 漏れやすい
- ずっと抱っこしたままだと洗う余裕が無い
- 乾燥機にかけると超しわくちゃになる。アイロンがけが必要
- 洗ううちに布が硬くなり、股ずれを起こす
紙おむつ
- お金がかかる(最近は布おむつと変わらないらしいです)
- 蒸れないので殆どかぶれない
- ずれない
- オムツのゴミが溜まる
こうして比較すると、布おむつのメリットって、紙おむつを補充する必要がないだけですね。
よくオムツはずれが早くなるという話も聞きますが、紙おむつ会社が比較調査したところ、差異は無かったそうです。
嫁が自分から「私は布おむつでいくわよ!」って言ってくれるのなら全然OKですが・・・。
夫から布おむつを進める時は「自分が洗濯してでも勧めるのか」を考えてみたほうが良さそうですね。