私は結婚当初から主人の両親と同居しています。
しかも、二世帯住宅ではなく完全同居です。主人の両親はとても優しく、家事も手伝ってくれたりするので、凄く助かるのですが、ずっと四六時中一緒にいると疲れてしまい、正直なところ結婚当初から少なからずストレスの溜まる生活を送っておりました。
結婚して4ヶ月が経ったころ、妊娠していることがわかりました。私も主人も早く子供が欲しかったので、凄く嬉しかったです。主人の両親も初めて孫が出来るので、とても喜んでくれました。
しかし、妊娠が分かってからは姑が子育てについて等色々と私に言ってくるようになり、姑の一言一言にとてもストレスを感じるようになってしまいました。
特に母乳については煩く言ってくるようになりました。
- 『母乳で育てるのが、母親として当たり前』
- 『ミルクで育てるなんて、赤ちゃんがかわいそう』
等、まだ母乳が出るか分からない段階で散々言ってくるのです。
もちろん、私も完全母乳で育てられるなら、その方が何より良いことだと思っていましたが、姑から色々言われるうちにどんどん不安になってきました。それでも、なるべく前向きに考えようと『もしも、母乳が出なかったらミルクを足すことも考えよう』と自分に言い聞かせながら過ごしていました。
検診で助産師さんから、ショックな一言を言われました
そんな妊娠生活を送っていた中、検診の際に助産師さんが『赤ちゃんがおっぱいを吸いやすい乳首がどうか確認させてくださいね』と、乳首の形状を診てもらった時です。
助産師が私の乳首を診て
『うーん。ちょっと陥没してるから、赤ちゃんがおっぱい飲みにくいかもしれませんね』
と言うんです。そう言われて更にショックを受けてしまいました。
その後、助産師さんから、少しでも母乳が飲みやすい乳首になるようにマッサージを教えてもらいました。その日から毎日入浴後には必ず教えてもらったマッサージをするよう習慣づけました。
臨月までマッサージを毎日続け、ようやくなんとか赤ちゃんが母乳を飲めるくらいの乳首になることが出来ました。後は出産後、母乳がきちんと出るかどうかにかかっていました。
出産後の初乳は…
出産予定日当日に無事出産することが出来ました。元気な男の子で、出産に立ち会ってくれた主人と二人で感激の涙を流しながら喜びを分かち合いました。
そして、いざ初乳を与える時が来ました。生まれたばかりの息子は私の乳首を口に含むことが出来ません。看護師さんにも手伝ってもらったのですが、初乳を直接飲ませることは出来ませんでした。
初乳は、赤ちゃんにとって大切な免疫や栄養の入っているものなのに、母親として直接飲ませることが出来なかったことがショックでたまりませんでした。
その後の授乳もなかなか上手くいかず、退院日前日にようやく息子は私の乳首を口に含み、母乳を飲んでくれるようになりました。
授乳出来たけど、母乳の量が足りない
退院後、家に帰ってからは授乳はするものの、母乳の量が足りないのか息子は泣くばかりでした。
仕方なくミルクを足していたのですが、その様子を見て姑が『ミルクばっかりでかわいそうね』と息子に話しかけるんです。
毎日そんな様子だったので、家に帰ってから更にストレスを感じることが多くなりました。『母乳が出ない=母親失格』という思いが私に根付いてしまい、精神的に参ってしまいそうでした。
頼りになるのは、実家の母でした
そんな時、実家の母親に話を聞いてもらったところ『初めから母乳がたっぷり出る人なんて稀だよ』と励まされました。
そして『私の時は乳製品をよく飲んだり、食べたりしたら余るくらい母乳出たから、やってみたら?』と、アドバイスをくれました。
乳製品を授乳期に摂ると、母乳が詰まりやすくなると母親学級で習っていましたが、藁にもすがる思いで試してみることにしました。
見事、乳製品で完全母乳に!
最初の数日間は、ただおっぱいが張るだけで、母乳の量は対して変わりませんでした。
やっぱり効果ないかも…と諦めようとした時、息子が授乳後に泣かずに眠るようになりました。それが2~3日続いたので『もしかして母乳が足りるようになったのかも』と思いました。
その翌日、息子はごくごくと、音をたてて母乳を飲んでくれたんです。
『やっぱりちゃんと母乳の量が増えたんだ!こんなに飲んでくれてる!』と嬉しく思い、思わず涙が出ました。
息子が元気いっぱいにおっぱいを吸う姿や、お腹いっぱいになってすやすや眠っている姿を見ると、とてもいとおしくなり、私自身も『私は母親失格なんかじゃない』と、自分に自信が持てるようになりました。
完全母乳生活になるには
ようやく完全母乳で育てられるようになり、あれだけ煩かった姑も『母乳出て好かったね』と喜んでくれました。
私の実家の母が言ったように、初めから充分な母乳を飲ませられるママは、ほとんどいないと思います。みんな最初は不安を抱えているんです。
けれど、もしも、母乳が出なかったら、考え込まずにミルクに頼ればいいんです。心の余裕を持つことが、母乳育児を目指す一番の心構えだと思います。
そして自分に合いそうな方法を色々試してみることをお勧めします。全てのママに、楽しく明るい授乳期を送って欲しいと私は思います。”