不眠についてのサイトを閲覧していた時、こんなことが書かれているのを見つけました。
「夜寝る前に甘いものを食べると、かえって睡眠不足になる」
どうやら血糖値の急な上昇がよくないようですが、これは、もしかしたら小さな子供にも当てはまるのではないでしょうか?
夜泣きと甘いものの意外な関係
夜寝る前に甘いお菓子を食べたり、ジュースを飲んだりすると、血糖値が急激に上昇します。
血糖値を下げるために分泌されるのがインスリンというホルモンですが、このインスリンによって血糖値が下げられると、体は再び血糖値を上げようとしてアドレナリンを分泌させます。
アドレナリン、聞いたことがありますよね。
そう。興奮した時に出るというホルモンです。
このアドレナリンの作用によって、神経がたかぶって眠れなくなってしまうと考えられているのです。
夜泣きにジュースは絶対NG!
ジュースというのは、液体なので特に糖の吸収が早く、その分血糖値が急激に上昇することになります。
すると、インスリンとアドレナリンが短い時間で交互に分泌され、夜泣きが起きてしまう可能性があるのです。
夜泣きで泣き止まない時は、子供にジュースをあげたりするママもいるのではないでしょうか。しかし、その少しのジュースがますます夜泣きをひどくする原因になっているかもしれません!
それに、寝る前に甘いものを食べたり飲んだりすることは、虫歯の原因にもなり、また成長ホルモンの分泌を阻害するとも言われています。
おやつやジュースは寝る前ではなく、毎日昼間の決まった時間にあげるようにしましょう。
夜泣きをさせないためにも、食事やおやつの内容に注意!
夜寝る前にお菓子やジュースをあげないというのは鉄則ですが、それ以外にも注意したいことがあります。
まず、夕食は炭水化物ばかり食べないように気をつけましょう。
好き嫌いの多い子供の場合、ふりかけご飯しか食べない、などということもありますよね。しかし、ご飯や麺などの炭水化物ばかりをべていると血糖値が上がりやすくなってしまいます。
ママの食事が夜泣きの原因に?
また、母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合は、ママの食事にも要注意。
母乳育児中はお腹が空くからといって、ママが炭水化物や甘いものを好んで食べていると、母乳の中の糖分が多くなって味がかわってしまうことがあります。
そうなると、敏感な赤ちゃんは母乳を飲むのを嫌がったりしますし、飲んでも糖分が多くなってしまうため、赤ちゃんも血糖値が上がって夜泣きをする…という可能性も考えられます。
規則正しい食事と、時間を決めておやつをあげることを守り、夕食後はできる限りなにも食べないで過ごすようにしましょう。
低血糖には十分気をつけて
しかし、子供の食事を極端に制限するのはもちろんよくありません。血糖値を上げたくないからと、夜に炭水化物を抜いたりするのは厳禁。
糖質は、脳のエネルギーとなるとても重要な栄養素です。
小さい子供が糖質不足になってしまったら、意識障害などの大変な事態を起こしてしまう危険もありますので、決して極端な糖質制限などをしないようにしましょうね。